早くも真夏日を迎える地域が多いそうですが、皆様熱中症など大丈夫ですか?
いつもより早い真夏日、犬たちのお散歩時間や室温管理など、熱中症対策を講じる時期になってきましたね。
さて、最近ニュースなどで「ハンタウイルス」という言葉を耳にして、「犬や猫から感染するの?」「うちの子は大丈夫?」と心配になった方もいるかもしれません。
結論から言うと、犬や猫が人へ感染を広げる主な原因になるとは現在考えられていません。
ハンタウイルスは主に、野生のネズミなどのげっ歯類が持っているウイルスで、排泄物などとの接触によって感染することがあるとされています。
基本的にはげっ歯類からの感染ですが、今回問題になっているハンタウイルスは変異株で人―人感染が確認されています。
とはいえ、日本国内には、南米や北米で深刻な被害を出す重症の媒介ネズミ(シカネズミやコトンラットなど)は生息していませんので、国内で発症リスクは極めて低いと考えられています。
では、ペットと暮らしている人は全く気にしなくてよいのかどうかというと、そうでもありません。
野生のネズミなどが関わる感染症は、ハンタウイルスだけではないからです。
例えば…
〇レプトスピラ症
ネズミなどの尿で汚染された水や土壌を介して感染することがあります。
犬も感染することがあり、お散歩やアウトドアの際には注意したい病気の一つです。
〇サルモネラ症
野生動物との接触や、衛生状態によって感染することがあります。
ペットに触れた後の手洗いなど、基本的な衛生習慣が大切です。
どちらも「怖い病気」というより、普段からの衛生管理や生活環境を整えることが予防につながります。
ポイントは「ペット」そのものではなく、「ペットを取り巻く環境」です。
例えば…
〇外に出る猫がネズミを捕まえてきた
〇お散歩中の犬が草むらや物置周辺を探検した
〇ペットフードを開けたまま置いている
こうした環境は、野生のネズミが近づくきっかけになることがあります。
特別な対策をする必要はありませんが、日頃から少し意識するだけでも十分な予防になります。
【今日からできるポイント】
〇ペットフードは袋を開けたままにせず、密閉容器に入れる(湿気や酸化も防ぐことが可能)
〇家の周りに食べ物を放置しない
〇物置やガレージを整理しておく
〇ネズミの糞を見つけても、乾いた状態で掃除機をかけない
感染症の話を聞くと少し不安になりますが、「ペットが危険」ということではありません。
正しい知識を知って、普段の生活を少し整えることが大切です。
大切な家族である犬や猫と、安心して毎日を過ごしたいですね。

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執筆

佐藤 麻衣
一般社団法人全日本動物専門教育協会 家庭犬訓練士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 動物介在福祉士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認家庭犬訓練士教師
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認動物介在福祉士教師
長年動物の専門学校で教鞭をとり、犬のトレーニングや動物介在福祉活動などに従事。現在は大学や専門学校、国内初の官民協働PFI刑務所の職業訓練プログラムに於いて、トレーニング技術を教え、一般の飼い主に向けても資格取得に向けた講座やペット防災のための犬のトレーニングなど様々なセミナーで活躍。
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