沖縄地方は梅雨末期の様相。
北日本はまだ梅雨入りしていませんが、すでにここ数日天候も悪く、ところどころ暖房機器の出番があったりして、そろそろ梅雨入り間近といったところでしょうか。
そうなると、雨の降り方によっては災害に見舞われる地域もでてくるのでは、と心配されるところですね。
防災気象情報も先月末からレベル表記されるなど、より避難に結び付きやすいように変更されたことは皆様もニュースなどで見かけているのではないでしょうか。
メルマガでも繰り返しペットを連れた避難についてお話してきていますが、今年は「避難に備えた日常生活」をテーマに、何回かに分けてお話していこうかと思います。
今回は、今日からできるトレーニングの1回目として、吠えのコントロール方法をご紹介しようと思います。
実際、吠えてしまって困る、という相談はトイレの失敗で困っている、という相談と同じくらい多く、時には、近所の人から苦情があって初めて、吠えていることを知った、という相談もあるほどです。
そもそも「吠える」という行動は、犬の警戒心から発達した行動です。
他の個体とのコミュニケーションツールの1つでもあり、人が会話することとなんら変わりはありません。
人でも声の大きな話し声を迷惑に感じるように、犬の吠え声も迷惑に感じる人は少なくありません。
かといって、全く吠えさせない、というのは犬のコミュニケーション方法を奪ってしまうことになりますから望ましくもありません。
必要なことは、「吠えのコントロール」です。
例えば吠えてしまったとしても、飼い主の指示で吠えることをやめさせることができれば、すぐに大人しくさせることが可能で、周囲の人も、あの犬はきちんとしつけされているんだな、と安心感を覚えることにつながるかもしれません。
避難所に行く必要があった場合に、吠え声を気にして避難を躊躇する、という声も実際に聞こえてきます。
でもそれでは、命を危険にさらしてしまうかもしれません。
そのため、今日から少しずつでも、改善に向けてチャレンジしてみてください。
①吠える原因を探す
まずは、犬が吠える原因が何なのかを探ります。
家族が帰ってくると吠えるのか、来客があると吠えるのか、玄関チャイムに吠えるのか・・・。
それとも散歩中に向こうからくる犬に吠えるのか、走り去っていく自転車などに吠えるのか・・・。
吠えるという行為は一緒でも、その原因が違えば対応の仕方も変わります。
例えば家族が帰ってくるときに吠えてしまう子の場合、うれしすぎて吠えてしまうことが考えられますから、帰ってきてすぐに犬の相手はせずに、少し落ち着く時間をとるようにすると吠えの行為が減る場合があります。
来客に対して吠えるというのであれば、自分の縄張りに入っているものに対しての警戒か、人好きの子であれば歓迎の意味があるでしょう。
警戒心から来ているのであれば、まずは玄関など縄張りの境界線に近づけないように工夫することと同時に、他の人への警戒心を弱める工夫が求められるかもしれません。
このように、吠える原因も様々あれば、その対処法も様々である、ということをまずは知っておいてほしいと思います。
②吠えのコントロール方法(例)
そして、実際に吠えをコントロールする方法ですが、大きな声をだす必要もなければ、叱る必要もありません。
吠えている子に声をかけても、逆に興奮させ、より吠えさせてしまうこともありますから、まずはじっと吠えやむのを待ちます。
そろそろ吠えやむかな、というときに、おやつをそっと用意して、そのおやつに反応して吠えやんだ瞬間に、「やめ」や「シー」など、静かにしてほしいときに使いたいコマンドを言って、簡単に褒めながらおやつを少しあげます。
ここでたくさん褒めるとまた興奮して吠え始めてしまうかもしれませんから、本当にちょっとで大丈夫です。
そのときはそれで終了です。
また吠えた時に、同じような対応を続けます。
これを繰り返してもらうことで、徐々に吠えやむという行動とコマンドを結び付けていきます。
最終的には、コマンドが聞こえたら吠えやむ、という状況を作っていく、という方法です。
とはいえ、これでうまくいくかいかないかは実際にやってみないとわかりません。
どんな方法であっても、人にも犬にも合う合わないがあるためです。
人も犬も無理はせず、まずは気軽にチャレンジしてみてください。

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執筆

佐藤 麻衣
一般社団法人全日本動物専門教育協会 家庭犬訓練士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 動物介在福祉士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認家庭犬訓練士教師
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認動物介在福祉士教師
長年動物の専門学校で教鞭をとり、犬のトレーニングや動物介在福祉活動などに従事。現在は大学や専門学校、国内初の官民協働PFI刑務所の職業訓練プログラムに於いて、トレーニング技術を教え、一般の飼い主に向けても資格取得に向けた講座やペット防災のための犬のトレーニングなど様々なセミナーで活躍。
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