関東はまさに梅雨真っ只中となり、慢性的に悪天候が続いていますね。
気圧の変化も激しく人も動物も体調に影響を受けがちですので、日頃の体調管理には十分にご注意ください。

この時期は低気圧も悩みの種ではありますが、湿気にも悩まされる方が多くいらっしゃることかと思います。
湿気は不快感だけに留まらず、フードに菌が繁殖しやすい環境になりペットに健康被害も及ぶため、その注意点に関してお話したいと思います。

〇ウェットフードの注意点

フードの中でも、ペースト状など水分を多く含んでいるフードには特に注意が必要とされています。
多くの菌で20~40℃程度が繁殖しやすいとされる条件であり、夏場の常温且つ水分を多く含んだフードは菌が発生しやすい環境になります。

化学的に明確な時間は定められていませんが、安全面を考慮するならペットに提供してから30分~1時間以内には片づけてしまいたいものです。
残してしまった場合、もったいない気もしてしまいますが、ペットの健康を守るためと考えて決まった時間で処分しましょう。

〇ドライフードも危険?

カリカリのドライフードは水分含有量が10%以下になっており、ウェットフードと比べると保存期間などが長いです。
しかしドライフードであることを過信しすぎは禁物です。

ドライフードはウェットフードと比べれば腐敗などの危険性は少ないですが、吸湿しやすいため湿度が高いと影響を受けやすくなります。
湿気がフードの品質に影響を与え、長期的に高温多湿状態が続くとカビが発生する恐れがあります。

そのため、ドライフードであってもペットの残したものをずっと放置することはNGです。
保存に関しても、開封後は冷暗所での保存を心がけ、早めに食べきることが大切ですので、消費までにかかる日数も考慮し、無計画に大容量のものの購入は控えましょう。
時折、フードの入っていた袋から気密性の容器に入れ替えをする方もいらっしゃいますが、もともとフードの入っていた袋はメーカーが保存に適した材質を考慮しているためお勧めはしません。
保存容器などを活用する場合、既存の袋に入れたまま二重で保存が好ましいです。

〇食器の衛生管理も忘れずに

ドライフードで早めに片付けられていたとしても油断してはいけません。
フードを入れた食器にはフードの成分の他に、ペット自身の唾液なども付着し菌が繁殖しやすい環境です。

洗剤とスポンジでぬめりまで取れたかを確認しつつ洗剤もしっかりとすすぎ、乾燥させましょう。
また食器の材質によっても特徴があり、プラスチック製の容器は軽く扱いやすいですが、細かい傷が入りやすく、傷の隙間で菌が繁殖し洗浄しきれないことがあります。

衛生面を気にする場合、頑丈で割れる危険もないステンレス製を検討しましょう。

他にも陶器製のものは傷がつきにくく頑丈ではありますが、割れてしまわないように注意が必要です。

しかし、神経質なペット、特に猫の場合、突然食器の材質が変わると食欲不振に発展する場合もありますので、自宅のペットの様子をよく観察することも忘れないようにしてください。

ペットの食事環境や管理を今一度見直し、菌からペットを守れるように心がけ、辛い梅雨の時期を乗り越えましょう。

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執筆

栁澤 公太
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認家庭犬訓練士教師
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認動物共生環境コーディネーター
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認動物臨床助士®
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認トリマー
ペット災害危機管理士®

動物の専門学校にて犬の行動学や人とペットの共生に関して修学。卒業後、ペットリフォームを手掛ける会社に入社し、ペットのための住環境事業に従事。現在は一般社団法人 全日本動物専門教育協会の教師として所属し、高等専修学校や専門学校、大学でドッグトレーニングを主に、その他トリミング、動物看護、ペット防災などペットに関する授業・講座を手広く担当。

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