NSW州では先月記録的な雨で600KM以上に渡る大規模な洪水が発生し、何万という低地の住民が避難を余儀なくされ、その後水位が下がるにつれ今度は怪我をした野生動物を救うためのSOS電話が殺到しました。
「お母さんを失ったカンガルーの赤ちゃんをみつけた」、「住処を失ったウオンバットが車の下でじっとしている」、「ポッサムが怪我をして動けない」、「卵からかえったばかりの亀が浜辺に打ち上げられている」などあらゆる野生動物が被害に遭ったことは言うまでもなく、命を落とし水際に打ち上げられた動物も少なくありません。
「“牛が鮫に襲われている”といった報告までありました。」と話すのはIFAWスポークスウーマンのジョシ―・ シャラッドさん。
家族を失った動物達の数が急激に増え、そしてこの子達は低体温症、ショック、肺炎、極度の疲労という症状をかかえています。この報告がなされた3月29日時点ではまだ日は浅く、更に多くの動物達が発見されると予想されています。
地面に掘った巣穴で生活するエキドナやウオンバットは勿論のこと、木の上で生活する動物達にも洪水のインパクトは及んでいます。あるノースコーストの住人はEastern pygmy possumというフルに成長しても体長が7cmから11cmという非常に小さなポッサムが木から落ち、彼女の庭のポットの中で昏睡状態で横たわっているの発見。因みにゴルフボールほどの体重を持つこのポッサムはNSW州では絶滅危惧II類と指定されています。
洪水を生き延びた野生動物達の殆どは一旦身体が乾き土地が乾くと、人間の介入なしに生きていけるということですが、問題は乾燥地に新しい住処を探すため車道に飛び出し車にぶつかるなどの事故の増加が目立っているようです。また、住人の敷地内での犬猫ペットによる被害も挙げられています。
オーストラリア大陸には世界で最も危険な毒蛇が生息しているということは以前お伝えしましたが、洪水で乾燥地を求めてやってくるものの中にはこのような毒蛇や、同じく最強の毒を持つ毒蜘蛛(ファネルウェブスパイダー)も含まれており、救助隊員の救命ボートに毒蛇が飛び込むなどのハプニングや、この蜘蛛が集団でシドニーの乾燥地にある住宅の壁を這うホラー映画のような映像を映したニュースが流れました。シドニーにある爬虫類専門のオーストラリア・レプタイル・パークでは ‘抗毒素を作り出すプログラム’ が行われており、「どうぞご自由に毒蜘蛛を捕まえて指定の施設までお持ちください。」と呼び掛けていますが、はたして勇気ある人がどれほどいるのか、興味深いところです。
























































