新型コロナウイルス感染拡大を受け、今年3月中旬より海外からの渡航者(永住権、市民権保持者とその家族を除く)の入国が全面禁止となったオーストラリアでは、海外からの帰国希望者が急増する中、感染対策として設けられた入国人数の制限、帰国者への強制検疫などの理由で、未だに29,000人以上の市民や永住者が海外で帰国を待っている状態です。
既に帰国した人たちの中にはペットオーナーも多く、帰国前にペットが無事戻ってこれるようにと必要な手続きを終え、オーストラリアでの再会を予定していたにも関わらず、国際線帰国便の運休、減便、更には航空会社の‘動物の運搬の中止’により、愛するペットは異国に置いてきぼりにされたままという悲しい現実にさらされており、その数は毎月上昇の一途をたどっています。
そうした中、先月、カナダのバンクーバーから70匹の犬猫たちがメルボルンに到着しました。カナダにペットを残してきたオーナー達が集まり、ペット・トラベル専門会社によるチャーター便の手配が行われたとのことです。
“フライトが全くない状態です。家族の一員であるこの子達をこのまま置き去りには出来ません。” と語るのは、パグの‘プーチ-ニ‘とジャックラッセルの‘ロキシー‘のオーナーであるアラン・スミス氏。奥さんと15年間をカナダで過ごし、昨年の12月にはオーストラリアに一足先に帰国、ペット達も数か月後に無事帰国するものと安心していたところ、コロナによる影響で足止めされた状態が続いていました。
「この子達の多くが今年の3月から家族と離れ離れになっているので、やっと家族に再会出来てとても喜んでいます。」(ワールドワイド・アニマル・トラベル社 スポークスマン)
今回のペットの帰国に際しては、フライト数の規制のみならず、ペットを受け入れられる空港がメルボルンであること、そしてカーゴフライト(貨物機)であること、などの規制があり、更に国内検疫施設の制限による予約の殺到など、状況はかなり厳しいものであったところ、この記事が書かれている時点では既にシドニーの空港の使用が許可され、検疫施設も数か所が営業を始めています。
スミス氏の住むアデレードに無事ペット達が到着した後に届く請求書の額はA$17,000(約130万円)を上回るものと予想されていますが、今後オーストラリアの海外渡航規制が段階的に緩和されていくことで、帰国便の増加、ペット輸送に関する規制の緩和などに期待が寄せられています。
























































