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高齢者視点での共生社会とは ~ペットと人の共生社会を考える~

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「真のペットと人の共生社会の実現」のためには、ペットに関わる人たち以外とも情報を共有し、理解を深めていく必要があります。そこで、私たちはペット業界以外の異業種・異業界との対談を、今後、不定期ですが行っていく予定です。
第一弾は、社会福祉法人 聖隷福祉事業団 高齢者公益事業部・執行役員の夏目芳宏さんと話し合いました。

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高齢者の視点での共生社会とは

社会福祉法人聖隷福祉事業団高齢者公益事業部・執行役員 夏目芳宏様

社会福祉法人聖隷福祉事業団高齢者公益事業部・執行役員 夏目芳宏様

(夏目)簡単ではありますが、私たち聖隷福祉事業団を自己紹介させていただきますと、保健・医療・福祉・介護サービスを柱とする総合的なヒューマンサービスを行っている社会福祉法人です。そのなかで私が所属する高齢者公益事業部は、『エデンの園』を中心とした有料老人ホーム事業を展開しています。
(大橋)今の日本は超高齢社会といわれ、日本全体の大きな課題ですよね。私たちのようにペットに関連する協会でも、実は、超高齢社会は無縁ではないんです。
(夏目)例えば、どういうことがあるのでしょうか。
(大橋)―つは、「老(人)老(犬)介護」です。文字どおり、高齢者が高齢のワンちゃんなど、ペットの世話をするということです。
(夏目)なるほど。生きがいという意味では、ペットが家にいるというのはとても幸せを感じるし、楽しいことですけれども…。
(大橋)楽しい一方で、世話をするというのは年齢を重ねていくと、若い時と同じように世話は難しくなってしまいます。

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一般社団法人 全日本動物専門教育協会 理事長 大橋教正

(夏目)私たちが運営する『エデンの閲』は入居時自立型の有料老人ホームなので、原則として「自分のことは、できるだけ自分でやる」ことをコンセプトとしておりますが、そうは言っても自分のことで精一杯になってしまうこともありますよね。
(大橋)はい、頭ではわかっていても、体がなかなか言うことを聞いてくれない…そんなジレンマがあるでしょう。
(夏目)『エデンの園』への入居をご希望する方から、「ワンちゃんと引き続き一緒に住みたい」と言われることがあります。しかし一部(藤沢エデンの園の9室)のみペット同居が可能なホームはあるのですが、そのほかは、原則ペットと住むことができないんです。
(大橋)それは、”老老“になってしまうからでしょうか?
(夏目)もちろんそういうこともありますが、ご入居している方、ご入居を希望される方のすべての方がワンちゃんや猫ちゃんをはじめとする、ペットを好きとは限らないということも大きな理由です。共同生活、まさしく共生のためには、ペットが好きではない人のことも考えなくてはなりません。
(大橋)そうすると、今はペットをどこかに譲渡または預けて、それからご入居されるということになるのでしょうか?
(夏目)そうです。
(大橋)なるほど。ペットを飼っているご入居希望の方が、「会いたい時に会える」世話役の方に預けられたらとても喜んでいただけそうですね。
(夏目)そういうことができたら素晴らしいですね。日本ではなかなかそういう例も多くないと思うので…。
(大橋)大切なペットが常にそばにいるわけではないことにはなりますが、この考え方もまた、共生社会のつのスタイルと考えられますね。

藤沢エデンの園の、ペットと同居できるお部屋。

藤沢エデンの園のペットと同居できるお部屋。

ワンちゃんをはじめ、夏目さんが飼われているクワガタ、カメ、金魚。

ワンちゃんをはじめ、夏目さんが飼われているクワガタ、カメ、金魚。

たくさんの元気な高齢者を応援したい

(大橋)もう一つ、超高齢社会だからこそ私たちが取り組んでいることがあります。それは、アニマルセラピーです。
(夏目)多くの『エデンの園』でも、各ホームで一年に何回か、アニマルセラピー(ドッグセラピー)を実施しています。『エデンの園』で、最近こんなことがありました。散歩を促してもほとんど反応しない気難しいご入居の方に、「今日はワンちゃんと散歩しませんか?」とお伝えしたところ、すぐに着替えて散歩をしたというのです。このご入居者がワンちゃんを好きだったからかもしれませんが、これはまさしくアニマルセラピーの効果だと私は思います。
(大橋)ご入居者にとっても、職員の方にとっても、そしてご家族にとっても、とても嬉しいことでしょうね。私たち全日本動物専門教育協会では、今春(4月頃)からアニマルセラピーの講座を開講する予定です。ワンちゃんたちを育てるのではなく、セラピーを実施する人材を育成する講座になります。
(夏目)動物が大好きな私にとっては、とても興味深いお話です。高齢者や障害者などに対し、ペットは大いに役立つことと思います。
ところで、『浦安エデンの園』で実施訓練をするそうですね。
(大橋)ご協力ありがとうございます。『浦安エデンの園』にご協力いただくのは多くても年に数回の予定ですが、講座期間はおよそ半年です。
(夏目)結構時間をかけるのですね。
(大橋)ワンちゃんに対する技術もそうですが、何より、社会福祉など人に対する知識も必要になります。
(夏目)ペットと高齢者。これからの時代、とても繋がりの深い関係を作ることができそうですね。
(大橋)私もそう思っています。ぜひ、これからもお互いの分野の中で協力し合えることができたらと思っていますので、よろしくお願いします。
(夏目)ありがとうございました。

聖隷三方原病院に常駐するドクターヘリ

聖隷三方原病院に常駐するドクターヘリ。ペットにも必要な時代はきっとやってくる。

ペット飼育の有無コラム

北海道・北海学園大学の研究によると、アニマルセラピーを行うことによって高齢者の健康増進効果が生まれるとされ、全国的に「医療費削減につなげられる」という結論に達しています(推計より)。また、アニマルセラピーを全国的に展開することで、犬猫の育成や運営コストを差し引いても総医療費は1350億円の削減につながるだけでなく、19万頭以上の動物の需要が発生するとの推計が発表されました。

 

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