愛らしい小さな仔犬があなたの家にやって来たら、あなたは、仔犬を家族の一員として迎えることが大切となります。
仔犬がケージの中や家の外で暮らすのではなく、あなたの家族の一員として暮らすことが、精神的健康な犬に成長することにも繋がるからです。
犬は生まれつき集団や群れを作る動物で、仔犬でも体内の遺伝子はひとり取り残されることの危険性を感じさせます。そのことで仔犬は、泣いたり、ケージや寝床で粗相をしたり、怖さのあまりとても静かになってしまうのです。
仔犬でなくても、犬は外でひとりにされたり、ケージに閉じ込められたりして家族から引き離されると、精神的に傷ついてしまうことがあります。犬も孤独や学習性無力感に苦しむ可能性があるのです。
【孤独】
集団や群れの一員として生まれたすべての生き物にとって、孤独は精神的にダメージを与え、成長するにつれ様々な行動問題を引き起こす可能性があります。
もし犬が孤独のまま生きていく世界に馴れることがなければ、社会化不足の結果として、攻撃行動がしばしば観られることになります。それは健全な生き方ではありません。
【学習性無力感】
学習性無力感もまた、すべての生き物にとって精神的にダメージを与えるものであり、悪しき行動に発展する可能性があります。
それは、攻撃性を起こすよりも、むしろあなたに媚びたり、四六時中指示を待ってあなたを見つめ続けていたり、常同行動を示したりします。
犬がどの行動をとるにしても、それはやはり犬の心の健康にとって良いことではありません。
どうかあなたの犬にどんな犬の生き方をさせたいのか、また、他の人々が彼らの犬にどんな犬の生き方をさせようとしているのかを考えてみてください。
そしてもし犬がその生き方を受け入れてもらえるならば、変わる手伝いをしてあげてください。
全ての行動には理由があります。
ヴィベケ・リーセ