犬にストレスがかかっているかを見るために、探すべきサインの数々を紹介します。
よく知られているサインはありますが、最も重要なのは犬のパーソナリティと彼ら独自のサインの使い方を知ることだということを、覚えておいてください。
それぞれの犬は、彼ら独自の周りの環境との折り合いのつけ方や、感じていることを飼い主にわかってもらおうとする自分なりの方法を持っています。
だから、あなたが仕草について本で読むことに固執せず、それぞれの犬が私たちに「語りかけてくる」彼なりの方法を観察することが大切なのです。
しかし、見るべき一般的なサインがいくつかあります。
- 不必要に身体を振ったり、震えたりする(犬を怖がらせるようなものが何もなく、また寒くもない状況の時)
- 異常な抜け毛(抜け毛のシーズンでもなく、固まりでごっそり抜ける)
- 筋肉の緊張(犬が全くリラックスしていない)
- 過度なよだれ(水を飲んだばかりでもなく、フードがあるわけでもなく、発情中のメスがいるわけでもない)
- 痒がったり、掻いたりする(獣医による皮膚病の所見はない)
- 唇や鼻を舐める(理由もなく頻繁に)
- あくび(いろいろな状況で頻繁に)
- ずっと吠えている(吠える対象がないのに、自分の世界に入って吠え続けているように見える)
- ハアハアいう(内も外も暑くなく、走ってきたり、たくさん遊んできたりしたわけでもなく、理由なく)
- 隠れる(怖がって隠れようとするか、いつも飼い主から離れて隠れている)
- 落ち着かない(リラックスして横になるわけでもなく、常に家の中を歩き回っている)
- 家を粗相して汚す(トイレの外でおしっこやうんちをする)
- しっぽを足の間に挟み込む
では、何が犬にストレスを与えるのでしょう?
ストレスを助長するものとして考えられることがいくつかあります。
■子供や大人に邪魔されない自分自身の場所がないこと
■泣き声、叫び声、吠え声など、動揺させるもの
■戸惑わせたり、一貫性がなかったりする学習
■棒やボールを投げること
■他の犬や飼い主相手に闘うゲーム
■速すぎるトレーニング
■体系化されない日常生活
■犬と飼い主の協力関係の不足や欠如
■身体と精神活動のバランスの欠如
最後に、犬の置かれている環境によって異なりますが、ストレスを軽減させるものとしてできることをいくつか紹介します。
◎集中力を必要とする活動
◎監督下で、犬が自分で参加できる活動
◎外に向けての衝動(合図を発信する)
◎探し物の練習、硬いおやつ
◎身体をコントロールする練習
◎自分自身の居場所
◎飼い主との良い協力関係
◎飼い主との良いコミュニケーション
◎静かでバランスの取れたトレーニング
◎楽しく充実した日常
真心を込めて
ヴィべケ・S・リーセ