7月8日(土)、本日はペット災害危機管理士(R)認定講座1級を実施しました。
受講スタイルは「Zoom」を利用したオンラインでの開催です。

ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災前の行動や行政との繋がり、そして発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。

(左上から)岡先生・鈴木先生 (左下から)大出先生・上野先生

講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分から文章で表し宣言することで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。

大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と対応力を身につけます。
行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力を『予防力』を養います。災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。

上野先生のパートでは広島よりリモート中継で、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な知識と『応急対応力』得ることができるパ―トです。

最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。
被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。

今回は最多の23名の受講者が画面越しに講座を聞き、各講師からの問いに対し、口頭で回答を行い、メールで課題講座後提出といったスタイルでしたが、皆様の素早いご対応によりスムーズに進められたことに感謝いたします。これからの皆さんの活躍が楽しみな23名でした。

過去最多23名の受講

今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題と各講師からの提出物を元に審査し、合否は後日発表となります。

【受講生の声】
・実際に、避難にあわれた方の支援を通した、具体的な支援の仕方、配慮したいこと、なるほど、と思えるような思いやりなどを学ぶことが出来ました。
もし、自分が被災した側であっても、支援をする側であっても、一人では出来ないことがほとんどではあるので、少しでも多くの人が防災についての知識を学んでおくことで、まずは自助、そして有事には実際に支援する側に回れる体制作りを築いていく事の必要性と、実現に向けた計画を強く感じました。

・先人たちが残してくれたものを全く活用できていないことに改めて気づいた。まずは地域の歴史を含めて災害のコトを調べてみようと思う。

・自宅で受講できることはすごくメリットがある反面現地にいくメリットの方が強い場合が多い内容なんだろうなぁと思った。

・災害に備えるものとか一般的な行動などはWEB上にアップされていることが多いけど、実際の体験談やディスカッションはなかなかないのでいい経験になりました。

・被災する確率は、かなり低いけど、全国的に毎年のように何かしらの災害や災害級の状況は多い。被災した地域にできることを考えるということもすごく大事だと思った。
特に具体的な事例や失敗談が聞けたことはすごく大きかったし、自分なりにまとめたり発信したりしていこうと思った。ひとりでも多くの人が自己満足にならない、被災者のコトを考えた後方支援ができるようになればと思う。

・実体験に基づいたお話ばかりだったで、とても説得力があり参考になるものばかりでした。

・広島の災害はニュースでリアルタイムにみていました。実際の体験談を聞くことができ、大変貴重な時間となりました。その時に何が起こったのか、色々な試行錯誤があって、そのノウハウを私たちに教えてくださること、被災から学ぶこと、とても大切かと思います。

・災害が起きた時にその周辺にいた方は全て被災者だという事を忘れてはいけないと思いました。非日常が続く中、どれだけ寄り添い被災者の心を少しでも安心できるかな?と考えます。
避難するタイミング、支援物資の在り方、災害の種類によって準備できるものとできないもの、常に防災を意識する大切さを学びました。ありがとうございました。

・講座全体を通して、オンラインで自宅にいながらこれだけの濃い内容のお話を聞けるのはすごいと思いました。ただ、最後の東日本大震災から学ぶ、岡先生の講座は実際に現地を歩きながら受けたい講座でした。空気を感じるにはやはり現地に足を運んだ方がいいなと感じました。

・これまでペット防災について、主に大切にすべきポイント(自助)を、チラシや座談会などで地域住民を中心に啓発してきた。1級講座を受け、今後は過去被災地で起きた事実や現場での対応、被災者への心の寄り添いについての視点を広げ、地域住民の方が危機感を覚え自分事化していただけるよう、伝える内容を段階的に飼えていく必要があると感じた。

など多数のご感想をお寄せいただきました。
受講生の皆様、長時間の講座でしたが、ご参加ありがとうございました。

ペット災害危機管理士(R)1級講座の次回開催は、2024年1月20日(土)お申込受付中です。
詳しくはこちら

その他の級の、今後のペット災害危機管理士(R)講座の開催予定は、通学講座・1Dayセミナー日程ページをご参照ください。
詳しくはこちら

 

\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!