いよいよ来月からSAE Academy第1弾『動物介在福祉士初級ライセンス取得対策講座』が始まります!
「動物介在福祉」という言葉より、「アニマルセラピー」の方が聞き慣れているかもしれませんね。
アニマルセラピーは、動物介在活動(AAA)、動物介在療法(AAT)、動物介在教育(AAE)などに分類されますが、実際にどんな形で活動が行われているかご存知ですか?
今回は、アニマルセラピーが日本よりもっと身近なドイツでの事例をご紹介します!
1.オフィス犬
ドイツには、『Bundesverband Bürohund e.V.』という非営利団体があり、オフィス犬の導入を推進しています。
ドイツ社会では、燃え尽き症候群を発症した従業員を抱える企業の平均的コストが年間12万ユーロと言われているそうです。そのため、如何に従業員のストレスを解消させ、生産性や能率の向上を導くかが重要課題となっています。
その課題解決に有用とされるのが、社員の一員としてオフィスに滞在するオフィス犬の存在です。従業員の日々のストレス解消に役立つとされています。ある会社のオーナーは、オフィス犬を導入してから従業員のモチベーションが上がったこと、デッドライン等時間的なストレスに晒されていても笑顔が見られるようになったとインタビューに答えていました。
2.ボランティアの訪問犬
ボランティアの一つに、ドイツでは「訪問犬」が多く活動しているそうです。ご自宅に居る年配者を訪問し、散歩のお付き合いや触れ合いが主な役目です。
他にも、老人ホームや等を訪問し入居者とのコミュニケーションや一緒に遊んだりします。犬に限らず、猫やウサギも活動しています。特に、老人ホームの定期的な訪問には、アルツハイマー等の病気を患う方たちへのアプローチが背景にあります。症状の進行により、他者とのコミュニケーションが難しくなってきている方の、心の窓を開けるお手伝いも、彼ら訪問アニマルたちの仕事です。
この訪問犬プロジェクトの特筆すべき点は、犬たちにも向き不向きがあることをしっかり見極めていることでしょう。どんな犬でも訓練次第で活動できるとは限らず、家庭内において最低限の訓練・しつけがされた上で、訪問犬としての適性があるかどうかを確認します。適性があれば、最高8歳まで受講可能としているトレーニングスクールもあるようです。
あくまでボランティア活動なため、自身の犬と信頼関係が築け、その上で社会や人の役に立ちたいと考えた飼い主の方が登録されるようです。
これらについて、日本に比べ福祉やボランティア活動が盛んに行われているドイツならではの活動に感じるかもしれません。アニマルセラピー活動について後進国である日本において、こうしたプロジェクトが普及するにはまだまだ時間がかかるかもしれません。当協会は、動物介在福祉士の育成を通じて、アニマルセラピー活動の普及促進に努めます!
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