【レポート】9/12（土）ペット災害危機管理士（R）通学認定講座１級

こんにちは。
本日は、ペット災害危機管理士（R）1級の講座を行いました。

本来であれば、ペット災害危機管理士（R）通学認定講座１級は、宮城県や熊本県など実際に被災された地域にご協力いただき、現地で五感を使って学んで頂く講座でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、東京銀座のセミナールームにて開催をすることになりました。

現地での体感をして頂けない分、講師もより思考を凝らして、皆様へお伝えさせて頂いております。

ペット災害危機管理士（R）は、災害時（地震・火災など）、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
『１級』では、ペットと災害危機管理について啓蒙・普及を促進し、公助（行政・自治体）と協力できる「指導」を担います。
4級〜2級までの知識、行動を有機的に結合することができ、災害マネジメント能力として必要な３つのファクターを修得することで、ペット災害危機管理士（R）のスペシャリストとして活躍できる力を身に付けます。

今回の講師は、日々ペット災害危機管理士(R)講師として活躍頂いております、鈴木先生(進行)、上野先生(広島より中継)、岡先生、大出先生に行なっていただきました。

上野先生のパートでは、広島よりリモート中継で、広島の西日本豪雨災害の時の体験を元に講義頂きました。
当時のリアルなお話を聞かせて頂き、マニュアルだけでは得られない情報を得ることができたかと思います。
被災者の方から実体験を聞くというのは、未体験の方からするととてもタメになり、自分だったらどおするかなと思案しやすいですね。
お話しを聞いた上で、実際にご自身で飼っているペットと避難することを想像して、上野先生より出題される課題に対してケーススタディを行いました。
今回の受講生の方は、犬・猫・犬猫・鳥を飼われておりました。
自分の大切なペットと避難することを皆様熱心に考えていらっしゃいました。
さすが皆様２級までお持ちですので、知識も豊富で発表内容もとても具体的で分かりやすい発表をなさっていました。

次に岡先生のパートでは、東日本大震災についての講義になります。
上野先生の水害とは違う、地震での災害について考えていきます。
東日本大震災での被害を元に、起こってしまったことを今後どのように生かし、後世に伝え、災害に強い地域を作っていくかを考えさせられる内容の講義を頂きました。
岡先生のパートでは、パフォーマンスも交え、講義が進んできますので、皆様の印象に残る講義だと思います。
実際の被災地の写真を見ながら、進んでいくため、つらい気持ちになることもありますが、今後の対策を考えていく上で【知る】ということはとても大切です。

次に大出先生のパートでは、今までの災害時の行政の動きを交えて学び、行政と自分の連携について考え、対応力を身につけます。
住人自身で出来ることは限られており、また、行政が何をどこまでやってくれるのかを知っておかないと、自分でやること・やれること、行政に頼ること・頼れること、しっかり見極め、自身や家族を守る必要があります。
講義内ではグループワークを行いました。
ペット災害危機管理士（R）の資格を持つものとして、避難所を運営するとしたら…ということを考えて頂きます。
災害大国である日本は、行政や各個々の会社など、事前に災害時のマニュアルなどを作成していると思いますが、災害が発生してから、マニュアルを開いて…ということができない可能性も大いにあります。
発生時にすぐ行動できるように、自身にマニュアルを刷り込むことが大切ということを感じて頂けたと思います。

講師３名の講義を受け、受講生には後日課題レポートをご提出頂きます。

講師資格を除いた最上位級であるペット災害危機管理士（R）1級はいかがでしたでしょうか。
当協会や講師としても、現地での風を感じて頂くことができず残念ではありましたが、その反面、３名の講師もその分、伝える気合いは充分であり、想いを伝えられたのではないかと思います。

提出して頂いた課題を元に審査し、合否は後日発表となります。
受講生の皆様、大変お疲れ様でした。

【受講生の声】
・今日の講座を通して、行政への働きかけをしていきたいと思いました。１級を合格目指し、今日の復習をして課題に取り組みたいと思います。
・大切なペットを守る上で、まずは「人」が良い関係ではなくてはならないと気付きました。
・他の受講生と講師の先生とたくさんのお話とご意見を伺え、今後の自分の目指すべきことがはっきりといました。気仙沼には行けなかったが、リモートでもとても勉強になりました。

ペット災害危機管理士（R）1級講座の次回開催は、10月17日（土）です。