エイプリルフール (April Fools’ Day)は、毎年4月1日には嘘をついても良いという風習のことですね。
海外ではこのエイプリルフールの「嘘」は、ジョーク(joke=冗談)、トリック(trick=いたずら)という意味合いが強いようです。

今回、今年のエイプリルフールにおいてSAEオーストラリア情報基地より、南オーストラリア警察によるとても愉快なエイプリルフールのジョークが届きましたのでご紹介します♪

南オーストラリア警察が新警察犬にダックスフンドを起用

様々なブリードの犬が、行方不明者の捜索、民衆が集まるイベントでの警備、容疑者追跡、麻薬、銃、爆発物の探知などのオペレーションで活躍し、長い成功の歴史を誇る南オーストラリア警察がこの度新しい警察犬(Police Dog以下PD)を採用したと発表しました。

新入りPDのテックス、スヌープ、グレーシーは純犬種のダックスフンドで、身体は小ぶりながらテリアに似た大変勇敢な気質を持っており、ダックスフンドの嗅覚は人間の40倍ということも良く知られており、もともとはアナグマを捕まえるために繁殖され、その高い知能と鋭い嗅覚はあらゆるハンティングに最適と言われています。

新PDは従来の40kgもあるジャーマンシェパードやラブラドールレトリーバーが入れないところでの活躍が期待されています。

犯罪者は麻薬などの疑わしい物を手が届きにくい小さな場所、特に屋根の上や屋根裏、そして車体を低く改造した車の下に隠し、警察はそれらを見つけ出すのにあらゆる手を尽くさなければなりません。
このような状況下、体も身軽で最高レベルのトレーニングを受け、確固たる意思を持ち、違法物又は自分達に向けられた警察の捜査を阻止しようとする犯罪者に対峙するに相応しいこれらのPDを起用するこの新しい試みは、捜査に全く新しい可能性をもたらしてくれることでしょう。

警察本部長のGrant Stevens氏はこの最新イノベーションを「警察と犯罪者を対等な立場に置くための創意工夫に向けての大きな前進である」と述べました。

「最初この新しい取り組みについてアプローチを受けた時は正直言って少し疑っていました。しかし、これらの新PDの実際の能力を見た時は完全に確信が持てました。あんなに小さいのに驚くほどの才能と断固とした意思を持つなんと素晴らしい動物です!」

Stevens警察本部長は更に「警察犬を扱うハンドラーにとって40kg の警察犬を屋根裏や屋根の上、又は塀を超えて容疑者を追跡させるということがどれだけ大変なことか気が付きませんでした。それをダックスフンドによって簡単にやってのけることが出来るとは全くの驚きでした。このコンセプトを100%支持しています。」と語りました。

新PDの更なる可能性として、南オーストラリア警察は専門獣医師達とドッグトレーナーと共に、今までのPDが身体のサイズが理由でアクセスできないような場所へ、ドローンを使ってこれらの身軽なPDを安全に移動させることが出来るかどうかについて実験を通し確認中です。

「低い棚、ベッド、その他の家具などの下、車や建物の下に隠されている爆発物の検知、そして従来では入れなかった場所へ犬が危害を受けることなく安全に放つことが出来るなど、これらの犬達の能力は本当に素晴らしく今までこのようなことが可能であるとは思いもしませんでした。」

またSA警察にとって嬉しいことに、これらのPDを起用することはコスト削減に繋がり、また一人の警察犬ハンドラーが3匹、またはそれ以上のダックスフンドPDを担当することが出来、一台のパトロールカーで移動できるということです。

以上

▼このために作られた動画もあります!
https://youtu.be/jAEuvmnWE_Y

 

(注意)ドローンで犬を運ぶというのはもちろん冗談です!

 

▼動物愛護先進国オーストラリアの知見やペット事情など、ここでしか読めない情報をお届けしています。
『海外ペット情報 オーストラリア便り』もぜひご覧ください!

 

 

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