1月14日(土)、本日はペット災害危機管理士(R)認定講座1級を実施しました。
前回に引き続き受講スタイルを「Zoom」を利用したオンライン講座にて開催しました。

ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。

(左上から)岡先生・鈴木先生 (左下から)大出先生・上野先生

講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分の内から言葉で表すことで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。

大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と対応力を身につけます。
行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力として『予防力』を養います。
災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。

上野先生のパートでは広島より、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な『応急対応力』知識を得ることができるパ―トです。

最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。
被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。

オンタイムで始まった1級講座ですが、6名の受講者が画面越しに講座を聞き、各講師からの問いに対し、口頭やメールで回答を行うといった、オンラインではありますが、最大限リアル講座に近づける方法で進めさせて頂きました。
さすが1級受講者と講師を唸らせる場面が多々あり、最後に質問コーナーとして受講者と講師併せて10名で質疑応答を行いましたが、終了時刻を20分オーバーする程の熱い質問が多く、これからの皆さんの活躍が楽しみな6名でした。

今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題を元に審査し、合否は後日発表となります。

【受講生の声】
・オンラインでの講習ということで、被災経験がほとんど無いうえに画面越しの受講だけで大丈夫だろうか…と心配していましたが、各地から参加されている方のご意見を聞くことができたり、わかりやすい資料で説明していただけたりしたので、とても有意義な1日でした!

・上野先生からの話によってTVなどではあまり知られていなかった避難時の様子や避難所の対応、ボランティア活動や犬や猫の同行避難の指示の件などたくさん勉強になり、自分が地元でペット災害について平常時に何が出来るかとても考えさせられました。物資などを送る際の細かい配慮などもとても大切だし勉強になりました。

・今迄の講座に加えて更に現地でのペットの被災の様子などを先生から生に聞けたので 全く飽きる事は無く勉強が出来ました。ありがとうございました。

・長丁場でしたが、3人の講師の方がたのお話がどれも実体験を伴った深い内容だったのと、受講生の皆さまのお話がとても興味深くて刺激的だったので、頭が活性化して、飽きる事なく聞くことができました。明日からまた、改めてペット防災について考えて、今年は何かひとつでも実践したいと思いました。

・オンラインということで、どういった形になるのかと思いましたが、先生たちのお話が聞きやすく、大変ためになる内容でしたので、刺激もいただき改めてペット防災について考える良い機会となりました。一度回線が切れてしまいあたふたしましたが、運営の方にもサポートいただきありがとうございました。

受講生の皆様、長時間の講座でしたが、ご参加ありがとうございました。

ペット災害危機管理士(R)1級講座の次回開催は、2023年7月8日(土)お申込受付中です。
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その他の級の、今後のペット災害危機管理士(R)講座の開催予定は、通学講座・1Dayセミナー日程ページをご参照ください。
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