9月25日(月)、有楽町駅前の貸会議室にて、人だけでなく犬や猫にも優しい「愛犬家住宅」を展開する株式会社セラフ榎本の社員6名様向けに、ペット災害危機管理士(R)認定講座1級を実施しました。
ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。

講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分の内から言葉で表すことで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。

大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と対応力を身につけます。
行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力を『予防力』を養います。
災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。

上野先生のパートでは広島よりリモート中継で、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な知識と『応急対応力』得ることができるパ―トです。

最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。

当講座の座学としては最長の6時間に渡る講座ですが、6名の受講者が各講師からの問いに対し、2級までの知識と自ら学習し得た知識を併せて回答し、指導者としての1級取得を目指し臨んでいる姿は大変頼もしく感じ、これからの活躍が楽しみな皆さんでした。
今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題を元に審査し、合否は後日発表となります。

<受講生の声>
●東日本大震災が起きた時、復興という言葉をニュースからよく聞いたけど、実際に行っているのは復旧であることをこの講座で気付き、ニュースで報道されている内容だけでは被災状況が伝わらないと感じた。
●津波自体の破壊だけでなく、そのあとの火災や見えない道を探すこと、ヘドロに気をつけるなど様々なことに気を使わないといけないと思いました。また、ペットが多数死んでいる事実を再確認し、同行避難の大切さを理解しました。
●今回改めて過去の災害の被害を見て、自然には勝てないなと強く思いました。だからこそ、ハザードマップ等を活用して、人はもちろんペットも自然災害に負けないよう、様々なことを想定して行動しなければいけないと思いました。
●このままだと資格といった肩書だけが一人歩きして、自分の持つ知識は全く足りていないという危機感を感じました。自分の経験した災害を思い返し、災害への危機管理がとても身近に感じ、これまで以上に考えさせられる時間でした。講義に経験談など多く交えられていてイメージもしやすかったです。

などご感想をお寄せいただきました。長丁場の講座でしたが、ありがとうございました!

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