旅先でのアロマやマッサージ

愛犬との旅行はとても楽しいことですが、慣れない旅行先のお部屋では、愛犬の緊張がなかなかほぐれずに落ちつかない場合もあります。早めにお宿について夜までにお部屋で落ち着く場所を探させてあげるのはもちろんですが、マッサージやアロマを取り入れて早めにリラックスさせてあげましょう!

旅先でマッサージやアロマを取り入れる前に

マッサージやアロマを行った時の反応はその子によってさまざまです。日頃からマッサージ等を愛犬とのスキンシップに取り入れ、慣れさせておくことが大切。また、日頃からマッサージやアロマを行うときによく使うタオルやブランケットを用意しておきましょう。使い慣れたものを旅先に持っていく事で愛犬もリラックスできることでしょう。

マッサージやアロマの利点

マッサージにより筋肉のコリやハリがとれるのと同時に、飼い主さんとの信頼関係も深まります。また、血行が良くなり体の動きを滑らかにするので、毛並み・毛艶が良くなり、ケガの予防にもつながります。アロマは人間の1億倍ともいわれる犬の嗅覚に植物の持つ自然の癒しの力で働きかけ、ストレス緩和、免疫力アップなどの効果をもたらします。

マッサージやアロマを行う前に気をつけること

  • 持病がある場合、妊娠中・発情中は獣医師に相談してください。
  • 出血、発熱がある場合や食事の前後、愛犬が嫌がったり飼い主さんが心身ともに疲れているときに行うのは避けましょう。
  • 犬の嗅覚はきわめて強力で鋭いため、精油の希釈が絶対に必要ですのでご注意ください。
  • 体質によって精油の成分が合わない場合もありますので、10倍以上に希釈して手のひらにのばし犬に嗅がせ、香りを嫌がらないか様子をみてください。
  • 嫌がったり異常があった場合はすぐに中止してください。

旅先でおすすめのマッサージ

マッサージには、「なでる」「もむ」「指先で円を描く」「皮膚を引っ張る」などのテクニックがあります。旅先ではリラックス効果が高いとされている「なでる」マッサージがおすすめです。

【愛犬とリラックスする「なでる」マッサージのやり方】

なでる

  1. まず最初に深呼吸をして飼い主さん自身がリラックスしましょう。
  2. マッサージをしているときは出来るかぎりゆったりとした呼吸を心がけます。
  3. 始める前に落ち着いた声で「マッサージをはじめるね。」と声をかけましょう。家でマッサージするときは「マッサージをしてもいい?」とマッサージを今してもよいかどうかを愛犬に聞くという意味合いもあります。
  4. 愛犬の頭に優しく手のひらをのせ、愛犬の体温を感じながら出来るかぎり一定のリズムで、頭、首、背中とやさしく手を動かします。

【愛犬を落ち着かせる首・肩を「もむ」マッサージのやり方】

もむ

1.「なでる」マッサージで気持ち良さそうにしている事を確認します。
2.首の付け根から肩まで両手を使って、やや筋肉を圧搾するくらいの力加減で2秒に1回の静かなゆっくりとしたリズムで行います。

【マッサージのグッドサイン】
マッサージのグッドサイン

マッサージをされて気持ちがいいと、つぎのような反応がみられます。

 

 

  • 口をくちゃくちゃする
  • あくびをする
  • ため息をつく
  • 目がトローンと細くなりり、しばしばさせる
  • 力が抜ける
  • 眠ってしまう

【マッサージのバッドサイン】

マッサージを受ける気分ではなかったり、力が強すぎるときにはつぎのような反応がみられます。

  • 振り返って、マッサージしているところに顔をもっていく
  • 声をあげる
  • 体の向きを変える
  • その場を離れる

旅先でおススメのアロマ

※宿泊先によりお部屋でのアロマ利用はNGの場合もありますので、宿泊先のルールに従ってください。

《リラックス効果があるおススメのアロマ》エッセンシャルオイルとハーブ

  • リラックス:ラベンダー/マジョラム/カモミールローマン/オレンジ/ネロリ
  • 分離不安・怖がり:ネロリ/プチグレン/イランイラン
  • 疲労感の軽減:ローズマリー/オレンジ/イランイラン

※上記以外にも好きな精油でもOKです。

※犬に対して毒性があるアロマもありますので注意が必要です。柑橘系の精油は皮膚に塗ったあとに紫外線を浴びると皮膚の炎症を起こしたり、シミになる可能性があります(光毒性)。また、持病により使用できないアロマもあります。

  • てんかん:ジュニパー/ユーカリ/ローズマリー
  • 高血圧:ユーカリ/ローズマリー
  • 皮膚刺激:ゼラニウム/ティートリー/ヒノキ/ペパーミント/レモングラス など
  • 妊娠期:カモミール(ローマン、ジャーマン)/ヒノキ/ペパーミント/ラベンダー/ローズ/ローズマリー など

旅先でのアロマの取り入れ方

■日常使いのタオルやブランケットで

日常からアロマを取り入れている場合は、日頃使い慣れているタオルやブランケットに普段好む香りをつけておき、車中や宿泊先で使用するだけでもリラックスする事が期待できます。

■吸入

宿で熱めのお湯が用意できる場合は、洗面器にお湯を入れて精油を1〜2滴落としたものにタオルを浸して絞り、ケージや愛犬の近くに掛けておく事で香りを吸い込む事ができます。

■アロマを利用したブローケア

ブラッシング愛犬が温泉等に入って全身を洗いブローした後、精油を入れたコンディショニングスプレーを被毛に吹きかけてブラッシングします。ブラシの通りを良くするだけでなく、毛並みをよりサラサラに整え、肌も健康に保つ事ができます。ブロー以外でも日常のブラッシングの際にも使える便利なスプレーです。

 

【コート&スキンコンディショニングスプレーレシピ】

  • 精油10滴前後(0.5%濃度)
  • ハーブウォーター20ml
  • グリセリン1ml
  • 精製水80ml
  • 重曹1つまみ

《おススメの精油/ハーブウォーター》

被毛の乾燥:(精油)ゼラニウム/パルマローザなど、(ハーブウォーター)ローズ/ラベンダー/カモミール(ローマン、ジャーマン)など
育毛効果:(精油)オレンジ/レモンなど、(ハーブウォーター)ペパーミント/ローズマリーなど
フケが多い:(精油)ティートリー/ユーカリ/ゼラニウムなど、(ハーブウォーター)ティートリー/クロモジなど

※精油とハーブウォーターは愛犬が好むもの、肌タイプにあうものをお使いください。

 愛犬の心身をまるごとケア

アロママッサージイメージ

人と同じように、動物たちもストレスや環境の変化により心身の不調に陥ります。マッサージやアロマセラピーは動物が何を必要としているか見極め、彼らの心と身体を知るための癒しのコミュニケーションツール。目的・お悩み・好みに応じて香り(精油)を使い分け、マッサージで触れ合うことで、愛犬の健康管理・免疫力UPに役立てられます。獣医さん頼りではなく自身で愛犬の心身を日頃からケアしてあげましょう。

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