予防薬で防げる代表的な病気
・ノミダニ感染
まずはメインのノミダニ感染になります。
ノミダニ感染は吸血を伴うことで痒みを引き起こし皮膚トラブルを引き起こす他、伝染病である「重症熱性血小板減少症候群SFTS」などの感染症を引き起こし時には命に関わる重症な病気を引き起こす原因になります。
ノミダニは野外に広く生息しており、注意が必要になります。
・耳ダニ症
よく診察で耳の痒みを伴うねこちゃんで予防をしていないと目にする耳ダニ症という病気があります。
これはミミヒゼンダニという非常に小さなダニが耳に寄生することで痒みを始めとする様々な症状を引き起こします。
耳ダニ症の主な症状として頭を振る、耳をしきりに掻く、掻きむしることで耳周囲の皮膚が赤くなったり脱毛してしまったりする、耳の臭いが臭かったり汚れが出ることがあります。
悪化しすぎると、中耳炎や内耳炎を引き起こし耳が常に倒れていたり、首を常に傾けたり平行障害を伴う神経症状などにつながる危険性もあります。
・猫のフィラリア症
フィラリア症というと犬の病気でしょと思われる方もいますが、最近では猫もフィラリア症の感染報告が国内で出てきています。
感染経路として、犬と同じく蚊に吸血されることで体内に浸入し、成長した成虫は肺や心臓の血管その他臓器に移行したりして病気を引き起こします。
あまり感染初期などでははっきりした症状がでないことが多く、健康診断などでも見つけるのが非常に難しい病気になります。
多くは肺への感染が報告されており、症状を発症すると呼吸や咳を引き起こしますが、症状を引き起こした時には既に命が危ない状態でショックや呼吸困難を引き起こし死亡する事も多い病気です。
・重症熱性血小板減少症候群 SFTS
ノミダニ感染のところで名前がでた重症熱性血小板減少症候群SFTS(以下SFTS)に関して、少し詳しく説明します。
これは人間にも病気を起こす可能性もある人獣共通感染症になります。
猫に感染すると名前の通り発熱や血小板減少と呼ばれる血液の異常を引き起こすことで、重症化しやすく致死率は50%を超えると言われています。
人間でも発熱や消化器症状を引き起こし、致死率は20%程度とされており毎年亡くなられる方の報告があるような病気になります。
皆さんもニュースなどで一度はお聞きしたことがあるのではないでしょうか。
どうでしょうか?罹ってしまうと怖い病気が多いですよね。
他にも上記以外の寄生虫予防になったり猫引っ掻き病などの感染症も予防することが出来ます。
発症してしまうと治療も大変なことが多く、これらを未然に防ぐ予防をすることが出来ればねこちゃんや飼い主さんも悲しい思いや苦しい思いをしなくて済むので一番ですよね。
皆さん一人一人が予防をしっかりと行い、予防が普及することで猫に危険な感染症も減ったりしますし、ねこちゃん達がより安心して暮らしやすくなると考えています。
是非、あれ予防薬、今月したっけ?というあなた!是非、予防に取り組んでねこちゃんの健康を守りましょう!

AniCure株式会社 代表取締役/獣医師日本ねこ医学会(JSFM) 理事実行委員
獣医腎泌尿器学会会員
一般社団法人全日本動物専門教育協会 学術部会学術会員
浅見優樹
AniCure動物病院にて日々の診療業務に取り組みながら、診療とともに腎泌尿器の研究やFIPなどの猫の難治性疾患への取り組みなど日々行っています。より良い獣医療や動物達が健康に長生きすることを目指し、飼い主様への啓蒙講演など多方面での活動を行っている。
◀◀◀獣医師浅見先生の連載ねこ塾vol.15『猫の予防薬ってどんなもの?』
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