第1段階から第7段階までのまとめ

ペットロスによって惹き起こされる心身の反応は、一般的に前半に強く発現します。
そのため、飼い主の無意識は、責任転嫁に基づく逃避をおこないながら、直接的なダメージを軽減させようとします。
それが、第4段階「怒りと不当感」、第5段階「敵意とルサンチマン」です。

そして、怒りのエネルギーの限界点において、第6段階「罪の意識」が生じます。
飼い主は、他者や運命を責め、呪うことへのうしろめたさを覚えるようになり、自分への怒りこそが正当な感情なのだ、と気づきます。

ところが、自分への怒りは他者への怒りよりも自分を深く傷つけるため、「赦し」を求めるようになります。
そこで飼い主が体験する現象が第7段階「空想形成・幻想」です。
別離したペットが夢枕に立ったり、幻覚を覚えることにより、飼い主はペットとのつながりを再確認し、そのように感じさせてくれることに「ペットには自分への憎悪は無いのだ」と意味づけし、自己責任によるストレスを緩和させていくのです。

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ペットとの別れを悲しいだけのものにしないためにペットロスを正しく理解する

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