12月1日(木)、本日銀座セミナールームにて、人だけでなく犬や猫にも優しい「愛犬家住宅」を展開する株式会社セラフ榎本の社員4名様向けに、ペット災害危機管理士(R)認定講座1級を実施しました。
コロナは終息傾向にありますが、安心してご受講頂くために、策定したガイドラインに則り感染防止対策(手指消毒、人数制限、換気等)を万全に行い、開催させて頂きました。
ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。
講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分の内から言葉で表すことで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。
大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と対応力を身につけます。
行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力を『予防力』を養います。
災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。
上野先生のパートでは広島よりリモート中継で、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な知識と『応急対応力』得ることができるパ―トです。
最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。
被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。
当講座の座学としては最長の6時間に亘る講座ですが、4名の受講者が各講師からの問いに対し、2級までの知識と自ら学習し得た知識を併せて回答し、指導者としての1級取得を目指し臨んでいる姿は大変頼もしく感じました。
また、最後に質問コーナーとして質疑応答を行いました。これからの皆さんの活躍が楽しみな4名でした。
今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題を元に審査し、合否は後日発表となります。
<受講生の声>
●今回かなり内容が濃密な講座を受けさせていただいて、災害や防災に対する意識が改めて高まりました。平時からの防災活動であったり、災害が起きてからの対処や行動であったり、万が一の災害に向けた対策を行っていきたいと思います。
●被災者の方の気持ちを全て理解できるわけではないですが、津波で流されたものを”被災物”と呼んだり、復旧・復興と気軽に発したりしないという配慮を大切にしなければならないと思いました。災害の写真や映像を見るのは心が締め付けられますか、被災者の方が残してくれた記録をちゃんと見て未来に活かしていきます。
●自分の中では3つ目の講義が非常に刺さりました。どんなに復旧、復興しても、心の中にあるあの時の日常がふと再生されます。この気持ちを忘れないこと、これが自分の中の復興ではないかと思います。
●備えについては知っている点も多かったですが、実際の被害の大きさ(数字)や生の写真はあまり見たことがなかったため、勉強になりました。
●ニュース等で聞く、災害や防災の話よりも現場の声や体験談が聞けて、とても勉強になり、考える機会になりました。
などご感想をお寄せいただきました。長丁場の講座でしたが、ありがとうございました!
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