2025年10月4日(土)、神奈川県箱根町において「ペット災害危機管理士®2級認定講座」を開催いたしました。
会場は「箱根クリンゲルベア」と「レイクアリーナ箱根」の2会場を使用し、自然に囲まれた静かな環境の中での開催となりました。
今回は9名の受講生が参加し、同伴犬として5頭の犬たちが一緒に学びました。

フレンチブルドッグの「ニコちゃん」、ブルドッグの「ナナちゃん」、オーストラリアン・ラブラドゥードルの「シルクくん」、ミニチュア・シュナウザーの「もちおちゃん」、アメリカン・コッカー・スパニエルの「ココちゃん」がそれぞれ飼い主とともに参加し、講座を和やかに彩ってくれました。

天候は曇りのち小雨、気温は18℃前後。高原の風がそよぐ穏やかな一日となりました。
全員が時間通りに集合し、予定どおりオンタイムで講座を開始。
講師はペット災害危機管理士®統括講師の鈴木清隆先生。

また今回は、今後2級講師としての活動を目指す協会所属の栁澤講師が聴講として参加し、講座の雰囲気をさらに盛り上げてくださいました。
講座は終始グループワーク形式で進行し、参加者同士が主体的に課題へ取り組み、各自の経験や専門性を活かしながら意見を交わしました。
初対面とは思えないほどのチームワークと、講師の“無茶ぶり”にも笑顔で対応する柔軟さが印象的でした。

今回も前回と同じく、箱根町役場 総務防災課 防災対策室の下川様より基調講演をいただきました。
講演では、箱根町が抱える多様な災害リスク(火山・土砂・風水害)への備えと、行政としての対応体制、さらにペット同行避難に関する実際の取組みを具体的にお話しいただきました。
行政の最前線で活躍される下川様ならではの現実的な視点と情熱的な言葉に、受講生一同が強い関心を寄せていました。
「行政と住民が協力して防災文化を育てることの大切さを実感した」「箱根町の地域特性を活かした取り組みに刺激を受けた」といった感想が多く寄せられ、今回も心に残る貴重な講話となりました。
下川様のご協力に、改めて心より感謝申し上げます。
受講生は3班に分かれ、災害発生直後の初動行動、避難判断、避難所での動線分け、鳴き声・臭い・衛生管理など、現実的な課題を想定して話し合いました。
それぞれのグループでは、異なる立場の視点が交錯し、多様な意見とアイデアが生まれました。

短い時間の中でも、役割分担やリーダーシップが自然に生まれ、まさに実践的な「協働防災」の訓練となりました。
講師からの突発的な指示にも冷静に対応し、全体として非常に完成度の高いワークとなりました。
ワンちゃんたちの落ち着いた行動は、同行避難時に求められるしつけと信頼関係の大切さを改めて感じさせるものでした。

受講生全員が高い集中力を保ちながら、一日を通して真剣に学び合いました。
グループごとの発表内容も非常に充実しており、聴講した栁澤講師からも「現場対応力の高い受講生が多い」との評価をいただきました。
講座終了後には、「次は1級に挑戦したい」「2級講師として学びを深めたい」といった声も多く聞かれ、ペット防災への熱意が一層広がったことを感じます。
今後、各地でこの学びを活かし、災害に強い地域づくりへ貢献していただけることを心から期待しています。
【受講生の声】
- 自分たちのチームで最善だと思う回答をまとめても、他チームはまた別の観点を持っているので、ペット嫌いの人たちとのコミュニケーションだけではなく
ペット愛好家同士のコミュニケーションにも気を配る必要があり、その点を忘れないようにしたい。 - 箱根の街を知り、想定される災害を考えているので、自分も地元の想定される災害をまず考えようと思いました。
- 想定する災害を踏まえて、行動をしないといけないこと、また教育の場でも広く教えていくことは必要だと思いました。
- 町内の連携にジレンマを感じつつ、『防災人』育成に使命を持っていらっしゃるように感じた。
ペットと共に災害を乗り越えるために、ペットとの防災、同行避難について正しく知るには?
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ペット災害危機管理士(R)を育成する通学認定講座は、全国で展開しています。
最新の開催情報は、通学講座・1Dayセミナー日程ページをご確認ください。


























































