猫の予防薬ってどんなもの?
猫の予防薬に関しては、ノミダニの予防薬が基本になります。
最近は猫のフィラリア症の報告もありますので、こちらも含めているものもあります。
予防薬のメーカーによっても効果や効能、使用方法が変わりますが、ねこちゃん向けの予防薬として一般的なものはスポットタイプと呼ばれる首の後側に付けるタイプの液剤が多いです。
わんちゃんは食べるタイプのものが多いですが、ねこちゃんの負担を考えると液剤のスポットタイプは液量も少なく家でも付けやすいことから飼い主さんとねこちゃん双方に取って使いやすくお勧めできるかと思います。
猫ちゃんに予防薬って必要?
こちらは普段診察していても質問を頂いたり、どの方も一度は疑問に思うことかと思います。
特に最近は家の外にでない完全室内外のねこちゃん達が増えていますので、本当に必要か疑問になりますし、薬であることから体への負担も心配ですよね。
まず、必要性に関しては獣医師として必要であると考えています。
最初にお迎えする時には感染している可能性を考えなければいけないですし、ノミダニは野外の出た人間に付着して室内でも繁殖する可能性もあるため、感染してしまっている場合にはねこちゃんのみならず、家で一緒に過ごす方にも迷惑を掛けます。
患者さんの中にはノミが家で繁殖してしまったことで全身が痒くなり、夜も眠れなかったという方がご来院されたこともあります。
他にもホテルに預けることや他のねこちゃんやわんちゃんと会う、病院を受診するなどの他の動物が出入りする場所では、感染している子がいる可能性は否定できません。
こちらは毎日ではなくとも年間で何回か発生する可能性もありますし、最近では、災害時などの緊急事も避難場所で感染症が流行してしまったりといった問題もあります。
なによりもノミダニは病気を媒介する可能性があるため、防げる可能性のある病気に感染してしまうリスクを伴うということが一番問題で、出来れば感染を防げるのであれば守ってあげたいですよね。
人にも共通して感染してしまう、人獣共通感染症もありますので、注意に越したことはないでしょう。それでは、ノミダニ予防薬で防げる病気達を見ていきましょう!
予防する時期は?
これまでは一般的に春先の3-4月から11-12月まで続けることを推奨する病院が多数です。しかし、近年、温暖化や地域によっては気温が一年を通して高い期間が長くなっていることから年間通して予防を勧める動物病院も増えています。実際に冬の診療でノミに感染したねこちゃんが来院されたケースも経験があります。地域差もあるため、まずは掛かりつけの動物病院で確認されることが一番かと思います!

AniCure株式会社 代表取締役/獣医師日本ねこ医学会(JSFM) 理事実行委員
獣医腎泌尿器学会会員
一般社団法人全日本動物専門教育協会 学術部会学術会員
浅見優樹
AniCure動物病院にて日々の診療業務に取り組みながら、診療とともに腎泌尿器の研究やFIPなどの猫の難治性疾患への取り組みなど日々行っています。より良い獣医療や動物達が健康に長生きすることを目指し、飼い主様への啓蒙講演など多方面での活動を行っている。
◀◀◀獣医師浅見先生の連載ねこ塾vol.14『動物病院との付き合い方』
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▶▶▶獣医師浅見先生の連載ねこ塾vol.16『予防薬で防げる代表的な病気』
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