病気の勉強 膀胱炎と結石症

膀胱炎
膀胱炎とはその名の通り膀胱が炎症を起こしていることですが、膀胱炎を起こす原因としては様々な要因があります。
細菌の感染による細菌性膀胱炎、ストレスなどによる特発性膀胱炎、結石などが原因の結石性の膀胱炎が代表的です。
ねこに多い順としては特発性が圧倒的に多く、6-7割を特発性膀胱炎が占めていると言われています。
この時期ですと年末年始の人の移動や普段来ない方の来客によるストレスなどで、膀胱炎を起こしてしまうことがよくあります。
症状としては少量頻回のおしっこを何度もする頻尿や血尿、出ないけどもトイレを何度も行き来する、トイレで鳴くなどがあります。
検査としては尿検査や超音波検査により膀胱粘膜の肥厚を確認したりします。
治療法に関しては特発性であればストレスの特定をし、ストレスの緩和に努めること、細菌性であれば抗生剤の内服などによる治療があります。
結石性に関してはこの後の結石症を参考にして下さい。

結石症
結石症とは膀胱や尿管、尿道、腎臓に石が出来てしまう病気であり、出来た部位により様々な症状を起こします。
なぜ結石が出来てしまうかというと、ミネラルの豊富な食事を摂取し続けたりお水を飲むことが少ないことや体質などで、ミネラルが析出してしまい体の中で石が育ってしまうことが原因です。
症状としては血尿や尿が出ない、トイレで鳴く、お腹あたりを痛そうにする、ぐったりするなどが挙げられます。
検査は血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査などがあり、初期では出来ている部位によっては症状を起こさないこともあることから健康診断や他の検査の時に偶発的に見つかることもあります。
治療法に関しては食事を結石症用の療法食への変更、詰まって命に関わる場合などには手術を行うこともあります。

AniCure株式会社 代表取締役/獣医師
日本ねこ医学会(JSFM) 理事実行委員
獣医腎泌尿器学会会員
一般社団法人全日本動物専門教育協会 学術部会学術会員
浅見優樹

AniCure動物病院にて日々の診療業務に取り組みながら、診療とともに腎泌尿器の研究やFIPなどの猫の難治性疾患への取り組みなど日々行っています。より良い獣医療や動物達が健康に長生きすることを目指し、飼い主様への啓蒙講演など多方面での活動を行っている。

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