ペットを求める“無意識”

そもそも、なぜ、人は、ペットを飼うのでしょうか。

“犬の寿命が短い究極の原因を考えてみたことがある。それはきっと人間への同情からに違いない。なぜなら、知り合って10年か20年で犬を失うことにあれほど苦しむなら、犬がその2倍も生きたとしたら、人の悲しみは測り知れないからだ”

これは、スコットランドの作家サー・ウォルター・スコットの名言とされます。
ペットロスを前にしては、高名な作家もただのペット好きと変わりない、と感じさせる言葉でもあります。

なぜ、人は、ペットを飼い始めた日が別離への時を刻む時計の起動日なのだ、と知っていて、10年後、20年後に訪れる過酷な瞬間への旅路を選ぶのでしょうか。
それは、人もまた対象(愛着対象のこと)を求める生き物だからです。

どうしてもペットを欲しくなる衝動について、フォン・フランツ(ユング派心理学者)は、「動物的で本能的なものが、あらゆる人間が持つ「影(shadow)」に存在している。無意識の世界における動物の援助は、常に意義深い」と述べています。

「影」とは、自分独自の無意識のさらに深い場所に広がっている、とされる暗い心理的側面のことです。
動物の心象(image)が常々、その「影」に無意識下に接触することで、人間は、自分の抑うつ的な感覚を自動的に治癒されています。
その“救われた、楽しくなった”などの治癒的感覚がなんらかの理由で強まることで、人間は、動物に投影(projection)を起こし、実生活において動物と暮らしたくなると考えられます。

また、心象には「父」、「母」という像の種類もありますが、「犬」は「父」と「猫」は「母」とそれぞれ関係している、とカール・グスタフ・ユング(精神科医・心理学者)は、主張しています。

ペットロスの心理学を、悲嘆心理学といいます。
ここからは、悲嘆心理学を用いて、解説していきます。

 

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