対象(object)

自分が一体感を持つ、親しい存在のことを「対象」といいます。

飼い主は、親子や兄弟、夫婦のようにペットに語りかけ、ペットを自分の子供のように表現します。
これらは、飼い主が別れがたい存在(一体感のある関係)としてペットを認識している証拠です。

つまり、ペットは、飼い主の「対象」なのです。
そして、「対象」は、関係する別の「対象」と密接に結びつきます。
ペットという「対象」は、彼らが暮らす家、散歩する地域、そこに広がる風景(景観だけでなく、散歩の途中で出会う人々や動物を含む)というそれぞれ異なる「対象」と深く関わり、飼い主は、いつの間にかそれらすべてを大切に感じるようになっていきます。
犬を飼ってはじめて地元愛に目覚めたという人がいることも、そのような理由によるものです。

飼い主は、自分同様、ペットとともに日常を生きており、その中でペットへの愛情と依存性を強めていきます。
ペットロスは、そのすべてがいったん破綻し、再生する過程で飼い主を発展させる貴重なメカニズムなのです。

◀◀◀獣医師から学ぶペットロスの心理とはvol.1
この記事を読む

 

 

▶▶▶獣医師から学ぶペットロスの心理とはvol.3
この記事を読む

 

 

「獣医師から学ぶペットロスの心理とは」一覧に戻る

 

ペットとの別れを悲しいだけのものにしないためにペットロスを正しく理解する

「ペットも家族の一員」と考える飼い主が増えました。それに伴い、ペットとお別れしたときに何かしらの肉体的・精神的不調を訴える人が増えています。ある保険会社の調査によると、「突然悲しくなり涙が止まらない」「疲労感、虚脱感、無気力、めまい」などのペットロスによる症状を1ヶ月以上も体験した飼い主は半数にも上ります。
何故このようにペットロスによる症状が現れるのか、どのように対処していけばよいのかを、正しい知識と理論から学び、ペットロスに対するセルフマネジメント能力を身につけてみませんか。

ペットロスケアマネージャー通信認定講座とは
いつか必ず訪れるペットとの別れをつらく悲しいだけの出来事にしないために、ペットロスに関する心理的基礎知識と理論を学び、飼い主心理の理解と悲しみから立ち直るためのセルフマネジメント能力を身につけます。
 詳しくはこちら

 

メルマガ★SAE公認動物講師からのプチ講座・セミナー情報、獣医師からの健康管理注意点など飼い主様に役立つ情報配信中★
メルマガサンプルはこちら
(アドレスだけで登録できますので是非お気軽に)