愛着という“無敵感”(後編)

愛着を感じる体験を反復することで、飼い主のペットへの愛着は最強となり、いつの間にか、ペットのいる空間に居さえすれば、飼い主は自分が万能であり、無敵であり、心から安らげる、と感じられるようになります。

このようなペットのいる空間のことを「安全基地(secure base)」といいます。
文字通り、ペットのいる空間が軍事要塞と化し、そこにいることで、自分には怖いものがなくなると感じるのです。

このような状態になると、飼い主は、他の人間といるよりペットといる時間を好むようになるため、外出を必要とする時間以外は、ペットとともにいることを求めるようになります。
同時に飼い主は、ペットの存在によって強い自信も獲得しているので、外界への恐怖心も低減します。
つまり、ペットのいない空間に向かって勇気をもって踏み出し、新しいことにチャレンジできるようにもなるのです。
これを探索行動といい、それによって成功を収めることで、飼い主は、ますますペットの安全基地性を確信するようになるのです。

そして、これは、ペットの側にもいえることです。
ペットもまた、自分の発信行動(例:お腹が空いた)が飼い主によって心地よく報われる(例:ごはんをもらえた)ことで、飼い主への愛着を強め、反復によってさらに強化されることで、散歩などの探索行動に自信がつくようになります。

このように飼い主とペットは、双方向で愛着を強め合い、次第になくてはならない関係になっていくのです。

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ペットとの別れを悲しいだけのものにしないためにペットロスを正しく理解する

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