第7段階 空想形成・幻想

飼い主は、前段階である第6段階「罪の意識」に到達したことで、ペットとの別離に関して、自分になんらかの責任があることに気づきます。

しかし、その時点で、自分の責任と真正面から向き合うことはつらいので、そのつらさを軽減させるために、飼い主の無意識は、空想・幻想を自分に感じさせます。

これにより飼い主は、自分の空想の中で、ペットが別離していないかのように思い込み、場合によっては、実生活でもそのようにふるまうのです。

【1】実生活での行動にあらわれる例
別離したペットが今もいるように、同じ時間、同じ場所に水とペットフードを置きます。これは、親しい人との別離の際に行う陰膳(かげぜん)に相当する行動といえます。
また、同じ散歩コースを回ったり、別離したペットに対する口調を続ける、などもこのパターンです。

【2】空想・幻想として出現する例
別離したペットが睡眠中の夢に現れる、いわゆる“夢枕に立つ”というもので、悲嘆夢とも言われます。
また、別離後にそのペットの姿、声、足音、臭いを感じるパターンもあります。

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