アンガーマネジメントが飼い主を救う

前回も書いたことですが、第4段階から第6段階にスムーズに移行するためには、敵意を抱いている飼い主を、敵意を抱かれている側が受容する必要があります。

恨みを持たれている獣医師が、逆に迷惑行為で飼い主を訴えたり、裁判を受けて立つかのような反撃的な言動を飼い主に浴びせるなどがありますが、それらは、逆効果です。

その時点で飼い主は、第5段階におり、その段階の怒り・敵意を維持するための過大なエネルギー源を求めています。

この場合の獣医師の非受容的な対応は、まさに火に油を注ぐだけであり、飼い主の悲嘆の健全な消化の妨げになるだけです。

自責の念は、苦しい作業ですが、悲嘆の中にある自己(本音、本心)を理解する上で不可欠な段階のひとつです。

飼い主の怒りにさらされている人は、アンガーマネジメントの有効性を信じて、落ち着いて怒りを受け容れ、あたたかく飼い主の心を包もうと努めてみてください。

 

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