11月18日(土)11:00~、日本の防災社会のために研究・活動する斉藤容子先生を講師にお招きし、ペット防災活動に活かすための+αオンラインセミナーを開催しました。
この+αセミナーは全3回のシリーズで、今回はその第2回目として開催しました。

今回は「災害国イタリアの災害から日本は何を学ぶ?」をテーマに1時間の聴講となりました。
斉藤先生はこのセミナー開催日の数日前にイタリアから帰国され、最新の現地事情も取り入れたお話となり、大変有意義なものとなりました。

 

日本の避難所は、「体育館や公民館などに、たくさんの人がつめかけ、床に毛布などを敷き、間仕切りもない狭いスペース」というイメージがあるのではと思います。
こうしたイメージから、避難所に行くことをためらう人も意外に多いかもしれません。
日本国内だけでなく、海外での情報を知ることで私たちの行動に活かすことができるのではという考えのもと、今回はイタリアでの事例を紹介し、イタリアの避難所運営から日本が学ぶことがあるのではないかという内容の講義をいただきました。

 

イタリアの災害ボランティアは社会の一部として機能しており、平時においてトレーニングを受けているそうです。
災害時には組織的ボランティアが中心に動き、洪水に関してはこれに個人ボランティアが加わるそうで、ボランティアが所属する団体数も日本より桁違いに多いことを知りました。
また、日本において「災害時であろうと、人が持つ当たり前の権利が保障されているかどうか」の疑問を呈して、1時間の講座はあっという間に終了しました。

 

<受講生の声>
●ホットな具体的事例を自らが撮影した写真を使って紹介していただいたので、説得性があり又非常に分かり易かった。
●日本とイタリアの考え方の違いで、避難所での生活が違うことが衝撃的でした。ボランティアの存在の大切さを知りました。日本も少しずつ変わっていけると良いなと思いました。
●イタリアと日本の災害時の避難所の考え方と、避難所の運営の仕方の違いが良くわかりました。災害ボランティアの規模が違うとはいえ、日本はまだまだ遅れていると思いました。それぞれの国の良いところを取り入れて避難所の運営ができるようになれば良いですね。
●日本とイタリアの違いが非常に分かりやすかったです。現地のリアルな様子が伝わることで日本での課題が明確に理解出来ました。

などの感想をいただきました。ご聴講ありがとうございました。

当セミナーの第3回は、12月16日(土)に開催を予定しています。
テーマは「シミュレーションゲームを通じて、自分自身で災害対策を考える」です。
Zoomの投票機能を用いて、他の人達の考え方を知り、災害対策について考える貴重な研修を体験できます。
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