1月20日(土)、ペット災害危機管理士(R)認定講座1級を実施しました。
今回は初めてとなるリアル受講とオンライン受講のハイブリッド形式の開催となりました。
オンライン受講者7名、銀座会場にお越しになったリアル受講が7名となり全受講者14名での進行となりました。
開講に先立ち、元日に発生しました令和6年能登半島地震にて犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表し、1分間の黙祷を行いました。
当1級講座の受講生は全員リスクマネージャーとしての意識や心構えを既にお持ちであり、ペット防災リーダーとして2級以下の方々への模範となるべき存在です。実際に行けなくとも被災地へ心が寄り添えたのではないでしょうか。
ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。
講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分の内から言葉で表すことで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。
上野先生のパートでは広島より、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な『応急対応力』知識を得ることができるパ―トです。
大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と対応力を身につけます。行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力として『予防力』を養います。
災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。
最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。
オンタイムで始まった1級講座ですが、14名の受講者が画面越しと目の前で講座を聞き、各講師からの問いに対し、口頭やメールで回答を行うといった、オンラインの方も最大限リアル講座に近づける方法で進めさせて頂きました。
さすが1級受講者と講師を唸らせる場面が多々あり、最後に質問コーナーとして受講者と講師、併せて18名で質疑応答を行いましたが、終了時刻を30分オーバーする程の熱い質問が多く、これからの皆さんの活躍が楽しみな14名でした。
今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題を元に審査し、合否は後日発表となります。
【受講生の声】
・避難時に多くの人が自助ができていないと共助も進みにくくなるのだと思いました。
・思いだけでの行動はいけないのがわかりました。被災地域にすぐに行ってなんらかの助けをしてあげたいとみんな思いますが、二次災害、混乱を招くもとになるので絶対に個人の勝手な想いだけでの行動はいけないと思いました。
・避難所もあまりにも施設を整備し過ぎても、個々の「自助」の意識が薄れてしまうこともある。ペット防災は、まず「自助」が基本であることをぶらすことなく、周囲に伝えていくことが第一歩だと感じた。
・本講座受講が現場に足を踏み入れるきっかけになればと思っていましたが、先生方のお話で現場でなくても向き合うことができる、できることから始めたいと思います。
・被災の感覚を通して得られる気づき、配慮がある一方、被災未経験の私は被災者からの体験談や支援活動者の経験を知識として取り入れることによって、災害予防や支援をする側・される側がスムーズに動けるよう準備することができると感じた。
・平常時に周囲の人との絆をあまり意識していませんでしたが、災害時にはその絆があるかないかで、大きな影響があることがわかりました。普段何気なく「絆」と言葉にしていますが、生きていく上で大事な言葉だと再認識しました。
・講師の先生それぞれの経験や話を聞け学びの多い講習でした。今回受講された方それぞれが強い想い(目標)を持って講習に臨んでいたことが印象的でした。それぞれが活動を継続していけば、点が線になり、そして面になり、ペット防災に関する取り組みが広がっていくことを強く感じました。私も自分のペットを守る=災害時に地域の人々の生活を守るために勉強し、行動に移せる人材に慣れるように努力します。
など多数のご感想をお寄せいただきました。
受講生の皆様、長時間の講座でしたが、ご参加ありがとうございました。
ペット災害危機管理士(R)1級講座の次回開催は、2024年7月6日(土)お申込受付中です。
その他の級の、今後のペット災害危機管理士(R)講座の開催予定は、通学講座・1Dayセミナー日程ページをご参照ください。
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