7月6日(土)、ペット災害危機管理士(R)認定講座1級を、今回の受講生14名に向け「Zoom」を利用したオンラインにて開催しました。

ペット災害危機管理士(R)は、災害時(地震・火災など)、ペットと飼い主を避難誘導・救援等するため、飼い主の統率を取るスペシャリストとしての認定資格です。
1級講座は、3人の講師から発災後の支援から復旧・復興までの実践や考え方を学び、災害マネジメント能力として必要な3つのファクターを修得します。
講師は、ペット災害危機管理士(R)統括講師の鈴木先生が進行を務め、3名のペット災害危機管理士(R)特任講師である上野先生、岡先生、大出先生が講義をさせて頂きます。

(左上)岡先生、(右上)鈴木統括講師、(左下)大出先生、(右下)上野先生

講座の冒頭では、受講生にクレド(夢)宣言をして頂きます。
1級取得後の目標や思いを自分の内から言葉で表すことで、周囲を惹きつけ、まとめることが出来る指導者を目指して頂きます。

2級取得者14名が1級を目指し受講

大出先生のパートは、今までの災害時の行政の動きを学び、行政との連携と  対応力を身につけます。行政の支援範囲(何がどこまで可能なのか)を予め知っておき、自分ですべきこと・やれること、行政に頼ること・頼れること、をしっかり見極め、自身や家族を守るために能動的に動く力として『予防力』を養います。
災害発生時に迅速に的確に行動できるように、日頃から災害発生時をイメージしておくことが大切ということを学んで頂きました。

上野先生のパートでは広島より、西日本豪雨災害の広島での被災体験を元に講義頂きます。
当時の被害状況をはじめ「後方支援のあり方」を主題に、支援物資の送り方や管理方法、当時の問題点やニーズなどが伝えられ、避難生活や被災地でのボランティア活動などが未経験でも、具体的な支援方法を詳細に学べ、実践的な『応急対応力』知識を得ることができるパ―トです。

上野先生パート

最後の岡先生のパートでは、東日本大震災の事例からの講義になります。
東日本大震災での被害を後世に伝えるために大事な視点『絆力』が、このパートで養う力です。
被害状況や被災地の写真など、当時の状況がまざまざと伝えられ、また、心に響くキーワードがいくつも残ったのではないかと思います。

オンタイムで始まった1級講座ですが、14名の受講者が画面越しに講座を聞き、各講師からの問いに対し、口頭やメールで回答を行うといった、オンラインではありますが、最大限リアル講座に近づける方法で進めさせて頂きました。
さすが1級受講者と講師を唸らせる場面が多々あり、最後に質問コーナーとして受講者と講師 併せて18名で質疑応答を行いましたが、終了時刻を45分オーバーする程の熱い質問が多く、これからの皆さんの活躍が楽しみな14名でした。

今日の講義を受け、受講生には後日課題を提出頂きます。その課題を元に審査し、合否は後日発表となります。

【受講生の声】
・2級までの講座で、少しずつペット災害危機管理士の知識を積み重ねてきたつもりだったが、この講座を通して、周りの受講者と比較しても、まだまだ能力が足りないことを実感した。しかしながら、地域のさまざまな人たちとのつながりをより強く、多く持つことで、さらに視野を広げて行きたい。1級合格ができた場合も、より多くの知識と経験を得る必要があると考えている。
・災害対応は組織や自治体の方等と協働して行うという話から、周囲の人を巻き込む力や共感する力等、総合的なコミュニケーション能力が重要なことを感じました。それぞれが協働するためには、多種多様な組織や人と繋がりを創り、お互いのできること、できないことを正確に把握・共有することが必要に思います。そのためにも、今後は関連分野のイベントに参加する等して知見や人脈を広げ、自分の関わる様々なコミュニティにフィードバックすることを意識して行動したいと思いました。
・それぞれの先生方の地域密着での活動内容や大きな災害被災者の方々へいかに想像力を働かせて寄り添うか、など多面的な切り口でのお話を多く聞くことができ、大変に貴重な経験ともなりました。ペット災害危機管理士の心構えができました。
・防災についてはさまざまな講義を受けていますが、毎回、気づきがあります。今回の講座を通して被災者に寄り添う心遣い、共感力、また被災地の状況に対する想像力を育もうとする講師の方々の思いを感じ取ることができました。準備しても想定外のことが起こるのが災害です。だからこそ、フレキシブルに対応できる地域のコミュニケーションネットワークづくりを実現していきます。・実際に被災地へ行った事はないのですが、今回の講座で被災地へ行かなくても災害発生からどのように避難や支援が進んでいくのか理解できました。また幼い頃から何気なく見ている石碑にも意味があるんだと、先人から私たちへのメッセージをしっかり見てみようと思いました。
・現在住んでいるところは災害があまりなく、今まで避難した経験はありません。だからこそ、実際起きた時高齢者も多い自分の住んでいる地区でペットと同行避難をと思ったらどんな問題が起こりうるかなのじっくり考え、市や地区の方にご相談を積極的に行おうと思います。

など多数のご感想をお寄せいただきました。
受講生の皆様、長時間の講座でしたが、ご参加ありがとうございました。

ペット災害危機管理士(R)1級講座の次回開催は、2025年1月18日(土)お申込受付中です。
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その他の級の、今後のペット災害危機管理士(R)講座の開催予定は、通学講座・1Dayセミナー日程ページをご参照ください。
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