【ワンポイントアドバイス】暑い時期のドッグランの利用と注意点をおさらい

テレビでも梅雨末期の大雨に注意、という言葉が聞かれるように、いよいよ梅雨明け間近の地域もあることでしょう。
梅雨が明けるといよいよ本格的な酷暑の時期がやってきます。
ペット、とくに犬を飼っている人には、散歩どうしよう、と悩む時期がやってくることになります。
朝から夜遅くまで暑い日が続くと、散歩をする時間も減り、運動不足が心配になりますよね。
そんな時、思いきり遊ばせられる場所として活躍してくれるのが、ドッグランなどの施設でしょう。
SNSなどでもドッグランで過ごす犬たちがアップされ、自分の子もドッグランで楽しく過ごさせてあげたい・・・と考える飼い主もいらっしゃることでしょう。
今回は、ドッグラン利用時の注意点などをペット・トラベルアドバイザー（R）から紹介していきたいと思います。

暑い時期の利用は控えましょう

屋内ドッグランであれば、空調が整えられ、通年快適に利用することが可能だと思いますが、屋外ドッグランではこれからの時期、熱中症などに気をつけなくてはいけません。
特に、ドッグランは広いスペースで遊べるため、運動量が増え、犬の体温が上昇しやすくなります。
屋外ドッグランを利用するのであれば、夏の暑い時間帯を避けて、涼しい時間帯に利用することを心がけ、熱中症対策と水分補給に気を配りましょう。
水分補給には、普通の水よりペット用の経口補水液などを用意したりすると良いかもしれません。
ただ、あまりにも冷たい水をたくさん飲むとお腹の不調に繋がるのは人も犬も一緒ですから、注意しましょう。

ドッグランが苦手な子もいることを理解しよう

犬たちが集まって楽しく過ごせる場所、と思われがちなドッグラン。
確かにその側面はありますが、どうしてもドッグランで楽しく過ごすことが難しいタイプがいます。
たとえば、
●子犬の頃から他の犬と過ごす機会がなく、他の犬が怖い子
●勝気な性格で他の犬を追いかけまわしてしまう子
●他の犬に興味があり過ぎて、相手が逃げているのに追いかけまわしてしまう子
●飼い主が好きすぎて、他の犬に興味がない子。
●他の犬に対して攻撃性が高い子
など、お家にいる分には問題ないものの、ドッグランという不特定多数の犬がいる場所ではなかなか楽しめない、もしくは相手のストレスとなってしまう場合があります。

また、芝生が苦手、というタイプもいれば、ドッグランという環境そのものが苦手、というタイプもいることでしょう。
実際に我が家で飼っていたプードルは芝生のチクチク感が苦手だったらしく、ドッグランに連れて行くと固まって動けない、という状態になっていました。
自宅からあまり出たことのない小型犬などでは、環境の変化がストレスとなり、ドッグランから帰ってくると体調を崩してしまう可能性もあります。

ドッグランでの注意事項例

ドッグランの利用規約を厳守することはもちろんですが、ドッグランを気持ちよく利用するために必要なマナーや心遣いも必要です。
例えば、先述したように、他の犬を追いかけまわしてしまう行為は、追いかけている側は楽しく見えるかもしれませんが、追いかけられている側にしてみると、かなりのストレスです。
ただ、追いかけっこは犬にとっては楽しい遊びの一環でもあり、相手が嫌がっているという見極めが難しいのも確かです。
追いかけっこが始まった時点で、追いかけられている側のわんちゃんの表情や動きなどを観察し、少しでも嫌がっている素振りが感じられたらすぐに追いかけっこを止めてあげましょう。

もちろん、最初は楽しく追いかけっこをしていたとしても、あまりにしつこいと嫌がられてしまうこともあります。
楽しく遊んでいるな～、と微笑ましく眺めているだけではなく、いつでも愛犬を止められるよう心構えしておくことが必要です。

ドッグランは散歩だけでは足りない運動量をカバーするためにも重要ですし、犬同士の社交性を身につける機会としてもうってつけの場所です。
とはいえ、必ずしもすべての犬が楽しめる場所ではないことを理解すると同時に、相手の迷惑になるようなことはしないこと、暑い時間帯の利用は避けることなど、当たり前のことではありますが、忘れがちなことでもありますので、利用する際には、注意してほしいと思います。