ペットロスは理想的な父・母の喪失か

ところで、心像(イメージ)は、個人的無意識よりも深い普遍的無意識(人類共通の無意識)でつくりだされ、それが概念として意識化されます。
これは、次のように整理できます。

  • 父のイメージ ⇒ 犬として概念化
  • 母のイメージ ⇒ 猫として概念化

たとえば、深い無意識下で理想的な父を欲する人は犬を飼い、理想的な母を求める人は猫を飼うかもしれない、ということです。
つまり、この場合の犬の喪失は理想的な父の喪失であり、猫の喪失は理想的な母の喪失と言えるかもしれません。

ただし、この普遍的無意識には「動物」がいて、おそらく飼い主のペットロスによる悲嘆を一定のプロセスに基づいて安定させる手伝いをしていると考えられます。
ペットロスは、個体としての動物との別れにとどまらず、無意識下にある父・母の理想像の傷害と考えることもできます。

ペットとの別れによって飼い主は、悲嘆のプロセスを経ることになります。これは、一般に正常な反応です。(悲嘆のプロセスは後述します)
しかし、社会の中で、飼い主が「父」「母」というイメージを投影している人から自分の悲嘆を異常視されると、正常な反応であるはずのペットロスが複雑化することが考えられます。

ペットの死を経験した飼い主に、社会が寛容な側面を見せないと、飼い主は正常な悲嘆反応を送ることができず、立ち直りに時間がかかるかもしれません。

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