ねこに一番多い病気とは?

ねこに一番多い病気はなんでしょうか?ねこで一番多い病気は慢性腎臓病と言われています。
慢性腎臓病は10歳以上の猫の30-40%、15歳以上では80%以上の猫が罹患していると言われ、実際の前回取り上げたねこの死因でも最も一般的な病気の泌尿器分野でも代表的な病気とされています。
ねこちゃんと長生きするためにもこの病気は知っておくべきだと思います。今回はこの慢性腎臓病について取り上げていきます。

慢性腎臓病と腎臓の働き

慢性腎臓病とは「腎臓の障害」もしくは「腎機能低下」が3か月以上持続している状態の総称ものと定義されています。
これだけだと難しいかと思いますのでまず腎臓についてお話します。
腎臓はおしっこを作ることで体に不必要なものを外に出したり(排泄)、体に必要な水分やミネラルを調節したり、あまり知られていませんが赤血球を作るために必要なホルモンを作るなど生きるために必要な重要な働きをしています。
この腎臓の機能が老化や結石、中毒などなんらかの影響でダメージを負って機能が低下してしまったり失うことで腎臓病になります。
現在、腎臓は機能が失われると回復しない臓器と考えられており、腎臓病は完全に治る(完治)ことが無い病気とされています。これを定義したものが先の慢性腎臓病の文章となります。
腎臓は肝臓などの他の臓器のように再生しないため、一度なると治らない恐ろしい病気になります。
しかし、早期に発見し動物病院で適切な治療を受けることで、原因の改善や症状の進行を遅らせたりすることができ、結果としてねこちゃん達の寿命を伸ばすことができます。

AniCure株式会社 代表取締役/獣医師
日本ねこ医学会(JSFM) 理事実行委員
獣医腎泌尿器学会会員
一般社団法人全日本動物専門教育協会 学術部会学術会員
浅見優樹

AniCure動物病院にて日々の診療業務に取り組みながら、診療とともに腎泌尿器の研究やFIPなどの猫の難治性疾患への取り組みなど日々行っています。より良い獣医療や動物達が健康に長生きすることを目指し、飼い主様への啓蒙講演など多方面での活動を行っている。

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