【獣医師からの健康注意点】お出かけのときの注意点（移動編）

猛暑・豪雨・台風と厳しい気候が続きましたが、いよいよ夏の行楽シーズン到来！夏休みのご予定はお決まりですか？
ペットも家族の一員、一緒にお出かけするよ！という方も多いはず。普段と違うところに行くのは、ワンちゃんたちには驚きや危険がいっぱいです。
今回は、お出かけのときの注意点や対策、とくに車での移動中に焦点を当ててお話します。

車での移動

食事直後に車に乗せないようにしましょう
車に乗ること自体がワンちゃんたちにはストレスになり得ます。
ストレスや車酔いによって吐いてしまわないように、食後は1時間ほど経ってから出発するように心がけましょう。
車酔い防止対策
車酔いの対策としては、乗車前の食事を避ける以外に、車内ではクレートに入れたうえで、上からタオル等をかけて外が見えないように配慮してあげると、車酔いが軽減されることがあります。もちろん急なカーブや急ブレーキによる揺れも車酔いを誘発しますので、安全運転を心がけましょう。
タバコや芳香剤のにおいに気分が悪くなる場合もあります。こまめな換気と休憩を挟み、新鮮な空気に触れさせてあげましょう。
それでも車酔いしてしまう場合は、酔い止め薬の処方を動物病院へ相談したり、リラックス効果や清涼感のあるアロマ等を利用するのもいいでしょう。
水分は多めに与えましょう
冷房が効いた車の中は乾燥しやすく、ワンちゃんたちも喉が渇きます。
水の他、吸収の良いイオン水（スポーツドリンクなど）も常備しておきましょう。
ペットボトルなどで冷凍して持参すれば、保冷剤代わりにもなります。
消毒用アルコールなどを準備しておきましょう
慣れない長距離移動の緊張と疲労で、ペットが吐いてしまうことも充分考えられます。
そんなときでも叱らないでくださいね。
衛生のために、消毒用アルコールなどを手元に置いておきましょう。
ご褒美を用意しておこう
車の中で頑張ったワンちゃんたちのために、ご褒美を考えておきましょう。
おやつをあげたり、目的地に到着したらドッグランなどで自由に走らせてあげたりなど、降りたあとにペットにとって楽しいことを用意して、「車に乗る＝良いことがある」ということを覚えさせましょう。