東京でも冬日を記録して氷がはるなど、本格的な寒波がやってきましたね。 寒さが厳しければ厳しいほど、心配なのは風邪やインフエンザなどの感染症ですね。今回は日々、診察していてよく聞かれる「人間の風邪は動物にうつるのですか?」というお話。

風邪にかかる理由は人もペットも同じ

風邪とは、自身の体調の変化で免疫力が低下した時に、病気の原因である細菌やウイルスなどが体内に入ってきて悪さをしている状態です。免疫力があるときは「なんだか寒いな」と感じる程度で、栄養を摂り温かくして早く寝るくらいで治ってしまいますが、免疫力が低下しているときは熱が出て寒気がし、鼻水や咳が出て、吐いたりお腹を下したり色々な症状に見舞われます。
これは、ペットも同じで、ストレスが溜まったり、気温や湿度の変化で身体に負担がかかると、免疫力は低下してしまい、細菌やウイルスなどに感染してしまいます。
ただし、 風邪の原因である細菌やウイルスは、人と動物のものとのでは違うので、人間の風邪やインフルエンザがペットにうつることはありません。

犬インフルエンザをご存知ですか?

インフルエンザはご存知でも、「犬インフルエンザ」はあまり知られていないのではないでしょうか。
アメリカでは数年前より犬インフルエンザの感染が拡大し複数の州をまたがって流行しました。犬インフルエンザの原因は「AH3N8」と「AH3N2」という2種類のウイルスで、アメリカで流行したのは「AH3N2」の方で、このウイルスは猫にも感染します。ただし、この犬インフルエンザが人へ感染した例は現時点では見つかっていません。
犬インフルエンザの症状は、咳、鼻水、食欲不振、高熱など。重症化すると肺炎を起こす恐れもありますが、死に至る確立は低く、ウイルスに感染しても発症しないケースもあります。

治療法も人もペットも同じ

風邪の治療法は、人もぺットも同じです。何よりも栄養を十分に摂って、休息をすることが重要です。
病院から処方される薬は、熱を上げる手助けをする薬で、ウイルスは熱に弱いので体温が上がるとウイルスの数は激減します。そのため風邪をひくと体温が上がるのです。これは細菌やウイルスをやっつける免疫反応です。
それに加え、咳が出るならば喉の炎症を抑える薬やうがい薬。くしゃみや鼻水が止まらないならば、粘液の分泌を調節する薬。お腹を下したり、嘔吐したりするのならば胃腸薬。 肺の炎症を抑える抗生物質や、 涙がいっぱい出ている時は点眼薬も出します。薬を使ってしっかり治すことが大切です。

お散歩は少なめであれば、行っても構いません。
消化器に症状がある子は、1日くらい絶食して、胃腸を休めてあげるのも良いでしょう。

まずは予防が大切

風邪やインフルエンザが人とペットの間でうつることはなくても、細菌やウイルスを外出先から持ち帰ることも考えられます。帰宅したら自分のためにもペットのためにも手洗いとうがいを行うことが重要です。ペットもしっかり足先を拭き、被毛の埃も落としましょう。
また、他にも外出する際には防寒を心掛け、必要ならばペットにも洋服を着せましょう。
ペットが留守番する時や寝る時に、部屋の暖房を切ってしまう場合は、毛布やタオルを用意してあげて身体が冷えないようにしてあげてください。

 

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