3度目の緊急事態宣言下において、東京の新型コロナウィルス新規感染者数は5月4日までの7日間平均は前の週を上回り、増加傾向が続いています。
緊急事態宣言対象の都府県に限らずですが、誰が感染してもおかしくない状況なのは言うまでもありません。
自分が感染したときのことを想定できていますか?

もしも自分が感染してしまったときのことを想定し、ペットの生活を守るためにすべきことを、いまのうちに準備していくことが必要です。
これは災害に対する意識と同じです。

新型コロナウィルスの感染拡大は、今までにない状況に置かれた「非常事態」=「災害」と捉え、減災・防災に努め、出来ることは何か確認していきましょう。

もしも新型コロナウイルスに感染してしまったら

前回に引き続き、もし飼い主が一人暮らしで新型コロナウィルスに感染してしまった場合の、ペットたちの預ける場合とその時のお手入れについてです。
▼前回の記事(一人暮らしで自宅療養の場合のペットのお世話について)はコチラ
新型コロナウイルスを「災害」と捉えて備える~もしも飼い主が感染してしまったら~Part①自宅療養の場合

飼い主が新型コロナウィルスに感染してしまった場合のペットのお世話は、前回お話した通りです。
それに加えて、もし、預かってもらう場合には、やるべきことがあります。
それは、濃厚接触動物であるペットを預ける方法と、その子のシャンプーです。

ペットを預けるとき

まず、預ける方法ですが、一番は室内に入るのではなく、玄関先で預かってもらうのがいいでしょう。
迎えにきてもらう時間帯をあらかじめ決めておき、着く直前にペットをキャリーに入れて外に出しておきます。

この時、布製のバッグ等ではファスナーなどを開けたりして逃げ出す可能性もありますから、逃走防止をしっかりすること。
できればクレートの方が逃走しにくいこと、乗り物での移動も固定しやすい、消毒しやすい、といった面から、安全だと思われます。

預け先へ色々と持たせたい気持ちもわかりますが、必要最低限のフードや食器のみ、用意するようにしましょう。
敷き物やおもちゃなどを用意するということは、万が一それにウイルスがくっついているようであれば、預かり先を感染のリスクにさらすことと同意です。
ここはぐっと我慢です。

預かり先では着いたらまずシャンプー

次に、預かり先では施設に入れる前にシャンプーをする必要があります。
これは感染している飼い主さんがやっては意味のないものですから、預かり先の施設やお家に連れてきてからの作業となります。

海外では、屋外でのシャンプーを推奨しているようですが、日本、特に都市部ではほぼ不可能。
となると室内でシャンプーするしかありません。この場合、シャンプーした場所は準汚染ゾーンとなり、徹底した消毒と換気が必要ですから忘れずに!

ある獣医師が説いたマニュアルでは、シャンプーは通常のものでよいが、ドライヤーはなるべく避けた方が良いとのこと。
タオルドライだけではなかなか大変ですが、これもウィルスの拡散を防ぐために必要なこと。

他の災害では、一時的であれば水のいらないシャンプー等を使うこともありますが、今回は洗い流す、という意味がありますから、その違いは把握しておきましょう。

もちろん、皮膚の状態が悪い場合や、子犬、シニア犬などで長時間被毛が濡れていることで健康に影響が出そうな場合のみ、ドライヤーを手早く使って乾かしてあげましょう。

こういう手順は、動物病院やショップさんではすでに新型コロナウィルスへの対策として取り入れている施設もあるかもしれませんが、別居の家族や知り合いにお願いする、といった場合には、知らない可能性もありますから、知人にお願いすることを検討している方は、前もって話し合っておきましょう。

クレートに入った白い犬

 


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