【ワンポイントアドバイス】アロマを活用して生活を快適に！愛犬を優しく守る虫除けスプレーを作ろう

ようやく春本番を感じられる暖かな日が多くなってきましたね。
もちろん、まだ寒の戻りはありますが、それでも、徐々にダニとノミの季節が近づいてきた、ということです。
ダニやノミは犬や猫に感染症を媒介するだけではなく、人にとっても危険な感染症を媒介する厄介な相手。
そんな相手を、自然の恩恵「アロマ」を利用して寄り付かないように予防しましょう！アニマルアロマアドバイザーがご説明します！

アロマでの予防なんて必要？

もちろん、動物病院で処方されたノミ・ダニ予防薬を利用しています、という飼い主さんは多いでしょうから、アロマでの予防なんて必要なの？と思われるかもしれません。
そうしたノミ・ダニ予防薬は、基本的に「ついた虫を落とす」薬です。
天然アロマの虫除けスプレーも一緒に使って、「虫をつきにくくしてあげる」と、より優しく愛犬を守ってあげることができるというわけです！

医療以外の方法でにペットの心身の健康促進を図るには？

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そもそもダニやノミについてどこまで知っているでしょうか

まず、ノミについて確認しましょう。
ノミが最も繁殖活動を行いやすいのは気温が13～15度以上、湿度50%以上の環境と言われています。
成虫のノミはまず、この条件を満たす時期に宿主となる動物に寄生、8時間以内に吸血活動を行なって栄養をつけます。
そして、24時間以内に交尾をし、48時間以内に寄生している動物の体の表面に産卵するとされています。

ダニは繁殖、産卵までが異常に早い！

ダニはというと、温度25°C、湿度65～75％前後で活動が活発になり、1年の中では春から夏、とくに梅雨時は、繁殖が活発な時期と言われています。
ダニは、何度か吸血と脱皮を繰り返しながら成長し、成ダニになると1～2週間かけて吸血、飽血した（吸血でいっぱいに膨らんだ）メスマダニは、地上に落下して産卵を開始。
２～３週間の間に2,000個～3,000個の卵を産み、その生涯を終えるそうです。

虫よけに代表的な精油

では、ノミ・ダニ除けの効果の高い芳香成分の精油（エッセンシャルオイル）をご紹介します。

①シトロネラ
蚊や虫が嫌う香り成分である「シトロネラール」や「シトロネロール」を多く含有し、虫除けに効果を発揮します。
市販の虫除け製品にもよく使われており、レモンに似た爽やかな芳香はリフレッシュしたいときにもおすすめです。

②ユーカリレモン
レモンのような爽やかですっきりとした芳香で、やはりリフレッシュしたいときにもおすすめの精油です。
昆虫忌避作用があるシトロネラールを多く含み、蚊に対する虫除け効果があるほか、抗炎症作用にも優れています。

③レモングラス
昆虫忌避作用があるシトラールが70%以上含まれるため、虫除けに効果的です。
犬のノミ対策にも使われる精油としても有名で、レモンよりも強いシトラス系の香りが特徴です。

④ゼラニウム
虫が嫌がる成分のシトロネロールが25〜40%位含まれています。
その香りの特徴から「ローズゼラニウム」と呼ばれることもあります。
ゼラニウムは自律神経を整える作用があるともされており、情緒不安定なときなどに使用してあげると、心のバランスをとりやすくなるでしょう。
さらに、ダニ除けと呼ばれるほどに人気の高い、ダニ除けアロマオイルでもあります。

オリジナル虫除けスプレーを作ろう！

では、虫除けスプレーの作り方を確認しましょう。

【用意するもの】
◎ 100mlのスプレー容器　1本
◎ 精製水　90ml
◎ 無水エタノール　10ml
◎ 好みの精油　20滴

【作り方】
① スプレー容器に、無水エタノール10mlと好みの精油20滴をいれ、容器を振って混ぜます。
② 精製水90mlを加え、ふたをしてよく振り混ぜ合わせます。

もちろん精油をブレンドしてもいいですが、「20滴」以内に収まるようにしてください。

【使い方のポイント】
◎精油と水は分離しやすいため、スプレーする前に容器をよく振ってください。
◎犬の顔回りなどは直接スプレーすることはせず、飼い主さんの手にスプレーしてから塗ってあげましょう。
◎香りがなくなると虫除け効果が弱まるため、こまめにスプレーしてください。
◎防腐剤や保存料が入っていないので、冷蔵庫などで保管し、2週間を目安に早めに使い切るようにしましょう。
◎残念ながら猫にとってアロマは厳禁。アロマスプレーの使用は控えましょう。