昨今、登山やトレッキング、キャンプなどのアウトドア活動の人気が高まっていたなか、新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、密を避けられ風通しが良い環境下でのレジャーに注目が集まり、今でも需要が高まっているそうです。
そのなかには愛犬を連れてアウトドアを楽しむ人も増えているとのこと。
今年のGWはコロナ流行後で初めて緊急事態宣言が発令されていないということもあり、外出やレジャーを計画している人も多いと思います。
犬と一緒に自然を楽しむのはとてもいいことですが、リスクを知ること、そして、しっかりと事前準備をしたうえで楽しむことを忘れないように、愛玩動物救命士と確認しましょう。

犬を山に連れていくリスクを知ろう

犬が山に入ることで、野生動物に病気をうつす可能性、うつされる可能性があることを知っておきましょう。

野生動物は、飼われている動物たちと違い駆虫やワクチン接種をしていないため、思わぬ病気をもらうことがあります。直接野生動物と接触しなくても、残された排泄物などから感染する可能性はゼロではありません。
とくに、日本と同じように、一度狂犬病を撲滅したにもかかわらず再度狂犬病が確認された台湾では、飼い犬での感染が確認される数年前から、野生動物の間では流行していた可能性があるとされていることを覚えておきましょう。

もちろん、ノミ・ダニ予防も忘れずに!!
また、排泄物の放置による環境への悪影響も指摘されています。
しかしこれは、犬を連れたアウトドアに限らず、登山者が増える中で各山が抱える問題になっています。
当然のことですが、アウトドアを楽しむうえで生じたゴミなどは、全て持ち帰ってくることを心がけましょう。

犬とキャンプを楽しむうえでの注意点

愛犬とキャンプを楽しむために重要なことの1つに、「時期を選ぶ」というものがあります。
犬は暑さに弱い生き物ですから、野外で楽しむキャンプを真夏に行うのは控えた方が良いでしょう。いくら日陰のあるところといっても、犬は暑さだけでなく湿度が高くても熱中症に陥る危険がありますから、キャンプをする時期には十分留意しましょう。
ちなみに、超小型犬やヘアレスドッグなど防寒の意味での被毛を有していない犬種は、寒さにも弱い傾向にあることを覚えておいてください。

シーズン中のキャンプ場は人がいっぱい!

他人が苦手な犬には少しストレスがかかりすぎるかもしれません。
飼っている子の性格をしっかり見極め、人ごみに慣れていないようなら無理に連れ歩くことは控えてあげましょう。

また、犬が苦手な人が利用しているということも当然考えられます。
そうした人もいることを踏まえたうえで、他の利用者の迷惑にならないようにしましょう。

不測の事態に備えましょう

登山はもちろんキャンプ場の多くは自然の中にあります。
天候の悪化や、一部のマナー違反者による騒音など、不測の事態が色々考えられます。
そのような場合に、犬がパニックなってコントロールを失えばどうなるでしょうか。
とくに、天候悪化によってすぐにその場を移動しなくてはいけない時に、パニックになって万が一その場から逃げ出してしまったら・・・。
そうした不測の事態までを予測して、持っていくものを計画するようにしましょう。

ペットを連れていけるキャンプ場を探すポイント

もちろん、事前に犬を連れて行ける山の情報や、連れて行けるキャンプ場の情報収集をしなくてはいけません。
山の場合、連れて行ってもいいかどうかは管理事務局などに直接問い合わせるのがいいでしょう。
キャンプ場の場合、ペット可、もしくはペット歓迎、で多少状況が変わってきます。
ペット可の場合、あくまでも連れてくることはいいですが、場内はお散歩禁止、といった制限が厳しくなっていることが考えられます。せっかく思いきりキャンプを楽しみたいのに、それだと残念な気持ちになりますね。
そこで、犬と楽しめる施設やアクティビティが用意されているペット歓迎キャンプ場を探してみましょう。

アウトドア慣れしている飼い主さんの場合には、このようなことは当然のことですが、初めて飼い犬とアウトドアを楽しみたい!と計画している人は、まずは綿密な計画と情報収集です!
計画も楽しみのうち、ということで、多少面倒でも情報収集と事実確認はしっかりとしておきましょう。

犬とキャンプ

 

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