家族の一員でもある犬や猫をはじめとしたペットたちは、多くが飼い主よりも短い生を生きています。
生前の愛着が強いほど、失った時の悲しみも計り知れないものとなります。
心身の調子を崩したり、何年も喪失に苦しんだりと、人によって様々ですが、あらかじめ別離後のことを考えることで、失った悲しみや喪失感を軽減できる可能性もあります。
そこで今回はペットロスケアマネージャーが、別離後のことも考えたケアアイテムとして「写真」をご紹介します。

飼い主が撮る写真が一番かわいい!

日頃、ペットの可愛らしい表情や面白い動作に反応し写真や動画を撮る飼い主は非常に多いでしょう。
特別な日に、飼い主もペットも一緒におしゃれをして、プロの人に特別な写真を撮ってもらうことももちろんいいのですが、やはり、何気ない瞬間を撮ることができるのは、いつも一緒にいる飼い主です。
それが、他人から見た時には「ぶさいくだなぁ」とか、「ピントあってないよ」と思われるような写真であっても、写真を通してその子の可愛らしさを思い浮かべることができればいいのです。

写真が上手に取れない!☆ペットがカメラを見てくれない編☆

スマホやカメラを向けるとそっぽを向いたり、どこかにいってしまったりする子がいます。
よく言われるのが、「カメラのレンズが苦手」ということです。
犬や猫は、興奮状態にあると瞳孔が開き真ん丸な目になりますよね?
その目の状態と、カメラのレンズがよく似ていて、ケンカを売られているように感じたり、目を反らしたい衝動にかられてしまうというのです。

また、レンズに反射する光やフラッシュ、シャッター音などを嫌がる場合もあります。
まずは、おやつなどを利用して、レンズを見たらご褒美をあげる、レンズを見たら声をかけて褒めてあげるなど、慣らすトレーニングを始めてみてください。

写真が上手に取れない!☆飼い主の技量に問題がある編☆

もし、手ブレやピントが上手に合わないなど、飼い主の技量が不安!という場合もありますよね。
手ブレ補正は、「ペットの目線まで姿勢を下げる」ことで解消できます。
例えばクッションや床などで可愛い姿勢をしている子を撮影する場合には、自分も床などに座るか腹ばいになるか、それに近い姿勢を取ります。
そうすることで、腕を固定することができ、手ブレを防止することが可能です。

また、ピントに関しては、ペットの目や鼻などに合わせるより、目の少し上付近や、額に合わせた方が合いやすいです。
他にも様々上手に撮影する方法はありますので、自分にあう方法を調べるのも楽しいかも知れません。

アルバムやスクラップブックを作成する

生前から撮りためた写真は、アルバムやスクラップブックで保管すると、写真の整理だけでなく気持ちの整理の際にも役立ちます。
一枚一枚厳選した写真を並べて、様々なことを思い出しながら作成することで、思い出の整理もでき、完成したものを周囲の人に見てもらうことで、可愛いペットの記憶を共有することもできます。
実際のグリーフケア(※)でも実践されることの多い手法ですが、生前から定期的に行うことで、「自分より早く逝ってしまう」事実を受け入れやすくなります。

(※)グリーフは日本語で「悲嘆」を意味します。グリーフケアは悲しみの中にある人をサポートすること。

動画や、可愛くおめかしした姿を残すことも大切ですが、何気ない日常を撮影し、残すことができるのも写真の良い所だと思います。
撮るうちに上達もしていきますから、失敗作からプロ並みの腕前に変化する過程を楽しむのも一つの醍醐味として、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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