暦の上では夏とはいえ、まだ5月なのに全国的に早速の夏日や真夏日、ところによっては猛暑日も観測しそうです。
いまの時期は二十四節気の一つ「立夏」にあたり、夏の兆しが見えるとか夏の始まりという意味が込められています。
そんな立夏の時期に美味しいものと言えば、新茶(緑茶)とたけのこです。
この2つ、犬たちに与えても大丈夫なのかどうか、犬の管理栄養士犬の管理栄養士アドバンスと見ていきましょう。

新茶(緑茶)

立春(2月3日)から数えて88日目がいわゆる八十八夜ですが、このタイミングが立夏の時期となっており、新茶(緑茶)を楽しめる時期でもあります。
そんな緑茶は、人間であれば健康のために飲料やサプリメントを摂取している飼い主も多いかも知れません。

しかし、犬たちにとっては悪影響となります。
どのような成分が悪影響を与えるかと言うと、カフェインです。
緑茶に含まれているカフェインは、下痢、 嘔吐、 体温不調、 多尿、 尿失禁、てんかんの発作などを引き起こす危険性があります。

もちろん、カフェインを含んでいるコーヒーや紅茶なども同様です。
ほんの少しカフェインを含んだ飲料などを舐めただけでは特に症状が出ていない場合も、念のため動物病院に電話などして相談してみましょう。
特に心臓病やてんかんなど持病のある犬や、子犬、シニア犬は注意が必要ですから、普段からカフェインを含む飲料をよく摂取するご家庭では、より誤飲などに注意するようにしてください。

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たけのこ

たけのこは、犬が食べても大丈夫な食材ではありますが、カリウムやシュウ酸が多く含まれています。
そのため、腎臓病や結石の不安がある子には与えないようにしてください。

健康に問題がない子であっても、生では与えず、必ず煮てアク抜きをし、細かくカットしてから食べさせるようにしましょう。

たけのこには、カリウムや亜鉛、食物繊維が豊富に含まれています。
たけのこに含まれるカリウムは他の食材と比べても豊富であり、その効能は過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果を持ちます。

しかし、腎臓が弱っている場合、逆にカリウムが過剰となり心臓にダメージを与えてしまうため、腎臓に不安のある子に与えるのは控えましょう。

亜鉛はタンパク質の合成に関わる酵素に欠かせない成分で、骨や肝臓、腎臓、膵臓などで必須のミネラルであり、亜鉛が不足すると免疫力が低下してしまいます。

食物繊維は便通を良くし、腸内細菌の餌になって腸内環境を良くする効果があります。
とくに、たけのこに含まれる食物繊維のほとんどは、便秘の改善に効果的な不溶性ですから、便秘気味の子には最適でしょう。

とはいえ、毎日与えたり、長期的に与えるような食材とは言い難いのも事実です。
旬のこの時期に、初夏を楽しむ食材として、ほんの少しだけトッピングとして与えて楽しむ程度が良いでしょう。

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