明日11月29日は、語呂合わせで「いい肉の日」と呼ばれることが多いかと思います。
今回は犬猫へお肉をあげてもいいの?あげることによる影響は?犬の管理栄養士より、そんなお話をしたいと思います。
犬に肉をあげることの可否と注意点
一般的に犬や猫などペットの子たちには、専用のフードをごはんとしてあげる方が多いかと思います。
カリカリの硬いドライフードや、水分量を多く含んだ柔らかいウェットフードがありますが、どれも総合栄養食と呼ばれており、必要な栄養素などを補えるようになっているため他の食べ物を必ずしも必要とはしていません。
これらを踏まえて、まず犬にお肉をあげてもいいのか…答えはOKです。
犬は人と同じく雑食性の動物のため、お肉も野菜も適正を持っています。
注意点としては感染症の危険性があることです。
お肉を与える場合に生肉であげたり、調理をして火を通したものをあげたりと様々ですが、特に生肉で上げる際には要注意です。
豚・鶏肉はカンピロバクターやサルモネラ菌など、人でも食中毒で有名な細菌があるため、生食は犬も当然NGです。
牛肉は生食用であることと鮮度が保たれていることが大前提で、生肉であげることができます。
しかし常に新鮮な牛生肉を、となるとかなりのコストがかかることは知っておきましょう。
よほどの理由と知識がない場合、生肉のままあげるのは控えるようにしましょう。
勿論、たとえ加熱処理済みのものでも保存状態や保存期間次第で菌が繁殖し、感染症の原因になりえます。
おいしいものを食べさせてあげたい…そんな思いであげたごはんが原因で、結果として愛犬が食中毒で辛い思いをしたら皆さんもかなりのショックだと思います。
正しい知識と調理処理でたまの贅沢であげるのがいいかもしれませんね。
しかし急にたくさんのお肉をあげると、慣れない食材に驚いておなかを壊してしまう子もいるため、少量からあげて身体に不調が出ないかをよく確かめましょう。
お肉の栄養は豊富ですが、お肉のみでは栄養が偏ってしまう可能性もあり、腸内環境を整えるといった意味でも適量のお野菜や、いつものフードに混ぜてあげることをお勧めいたします。
一方、猫に肉をあげるのは?
それでは猫でどうでしょうか?
ネコ科の仲間であるライオンやトラから連想できるように、猫は肉食性です。
では猫は「お肉だけ」あげるべきかというと、答えはNOです。
犬と同様にお肉だけでは栄養の偏りがあるため、足りない栄養素を補う必要があります。
お肉から得られる栄養素も、普段食べるキャットフードには含まれているため、必ずお肉をあげなくてはならないということでもありません。
特にレバーはビタミンAを豊富に含んでおり、過剰症の危険があるため量の管理が重要です。
栄養素や適正量の調節をする知識が乏しかったり自信がない方は、あげるのは控えるようにしましょう。
また、犬と同様に感染症による食中毒などの危険性は共通のため、あげる際には細心の注意が必要であることを覚えておきましょう。
犬も猫も普段のフードを食べなくなった時の気分転換として、トッピング程度に混ぜてあげるのが一番かもしれませんね。
お肉を使ったご飯をお考えの方は、あげる前に十分に調べて安全な食事を美味しく食べてもらえるように努めましょう。
ペットの正しい栄養管理知識を持ち、楽しく幸せに感じてもらえる食事をあげられるように工夫を凝らしてみるのも、共生生活を豊かにできる方法の一つです。
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