長引くコロナ禍、その間にペットとともに登山やキャンプに初めてチャレンジする方も多いのではないでしょうか。
長かった緊急事態宣言やまん延防止重点措置も解除され、待ちに待った秋の行楽シーズン、観光地に遊びにいくことを楽しみにしている方も多いでしょう。

そんな中、気になるニュースを目にしました。
なにかというと、マダニに関する新たな感染症が見つかったというのです。

以前にもSFTSというマダニを介した感染症の記事で軽く紹介したことがありますが、北海道で、マダニに咬まれたことが原因のウィルス感染症が新たに発見され、調査チームによって「エゾウィルス」と命名されたそうです。
しかも、2014年~2020年の間に少なくとも7名がこのウィルスに感染していたとのこと。

チームの調査では、2019年5月、山でマダニにかまれた札幌市に住む男性が39度以上の発熱で一時入院、さらには2020年7月、同市内の男性がハイキング中にマダニのようなものにかまれ、やはり発熱。

他にも、血液中の白血球や血小板が減少したり、かまれた部分の周辺に強い痛みが続いたり、食欲不振といった症状を呈したことから、詳しく調べてみると、新たなウィルスに感染していることがわかったということでした。

今まで、SFTSは西日本を中心に感染が広がっていましたが、今年に入ってから静岡や千葉県内でも感染者が発生し、じわじわと感染地域が広がってきていたかと思いきや、北海道ではまた新たなウィルスが発見されたということになりますね。

厚生労働省担当者は「山に行く時などは、肌の露出の少ない服装を心がけてほしい」としています。
それに加え、やはりペットのダニ予防はしっかりと行ってほしいものです。

新しく発見されたエゾウィルスに関しては、まだペットから飼い主への感染は報告されていませんが、SFTSも最初はペットを介した感染は報告されていませんでした。
しかし、今では感染したペットから飼い主や獣医師などへ感染した例が報告されるようになっています。

また、ダニは意外と身近に潜んでいるものです。お散歩コースの草むらや庭にもいる可能性は大!です。もちろん都市部にだって普通にいます。
ダニは、吸血前はとても小さく、なかなか気づきにくいものです。しっかり事前の予防に努めましょう。

 

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