地域によっては、夏日を観測する日も出てきたり、朝も晩もだいぶ気温が上がってきましたね。
と言いながらも、私のいる地域はまだ朝夜寒く、とくに夜暑いなぁ、と布団を軽くして寝ると、朝方あまりの寒さに目が覚める、という状況です。ストーブもまだ手放せません。
縦長の日本は地域差が激しいですね。

さて、そうはいうものの、日中はだいぶ暖かくなってきた地域が多いと思います。
暖かくなってくると気をつけなくてはいけないのが、ノミやダニといった寄生虫の被害です。
犬猫のみならず、人にも被害が及びますので、愛玩動物保健衛生士と予防法を確認しましょう!

外部寄生虫と呼ばれるノミが、内部寄生虫と呼ばれる寄生虫を媒介します

ノミ、と聞くと、皮膚に寄生する虫ね、と理解される飼い主さんは多くいます。
そのノミが、実は内部寄生虫と呼ばれる瓜実条虫(サナダムシ)を媒介することをご存知でしょうか?

正確には、瓜実条虫(サナダムシ)の幼虫が潜んでいるノミやハジラミを、グルーミングなどで犬や猫が誤って取り込むことで感染します。

寄生数が少ない場合は症状はほぼ現れませんが、濃厚感染すると下痢症状を呈することもあります。

この瓜実条虫(サナダムシ)は人への感染も報告されており、犬猫の体表上や絨毯の上などにいるノミを潰してしまった際に、手などに付着した瓜実条虫の幼虫を知らずに摂取しまうことで感染してしまった症例が複数報告されています。

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無症状なのにどうやって気がつくの?

寄生数が少ないとほぼ無症状なわけですが、腸管内で切り離された虫の一部(片節といわれます)が肛門から排泄されるときに動物は痒みを訴え、さかんに肛門周囲を気にするようになります。

また糞便の表面で片節が伸縮運動するため、それを見つけた飼い主が「お腹に虫がいるのでは?」と疑いをもち、動物病院へいくことで発覚します。

ちなみにこの瓜実条虫、瓜の形に似ていることからこのような名前をしているわけですが、どちらかというと、ゴマやお米に近い形をしているような・・・・。
虫が平気な方は、インターネットなどで画像を探してみても良いかもしれません。

予防法は、飼っている犬猫であれば、定期的にノミの駆虫を行い、感染させないようにすることが一番でしょう。
犬や猫が普段からよく過ごしている場所、特に寝床などを中心に掃除を徹底することも忘れずに。

そして、人もノミの感染予防を意識するようにしましょう。
ペットの犬や猫はもちろんのこと、飼い主不明の犬や野良猫などに接触したあとは、ノミの付着や寄生がないか確認することで、家の中にノミを入れてしまうリスクや誤ってノミを摂取してしまうリスクを軽減できます。

ちなみに、ノミは寄生する相手(動物)を選びません。
ウサギやハムスターといった小動物にも寄生することが知られていますから、触れ合った後の確認はお忘れなく。

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