今年の大型連休は、雨天や地震など自然に翻弄されたように思えますが、皆さんどう過ごされたでしょうか?
お休みだった人も、お仕事だった人も、それぞれの過ごし方をされたことでしょう。

さて、最近面白い記事を目にしました。
それは、弥生時代を代表する遺跡から、ニワトリのヒナの骨が見つかったというもの。
ニワトリはもともと国内にいたわけではなく、大陸から渡ってきた動物です。
それまでも、弥生時代の遺跡から骨は見つかっていたものの、そのほとんどがオスだったため、日本国内では繁殖させることができずに、朝鮮半島や中国大陸から運ばれてきていたと考えられていたのだそう。
それが、今回の発見で、紀元前4~紀元前3世紀頃から国内で飼育、繁殖させていたと推定できるというのです。
ちなみに、弥生時代のこの年代にニワトリを飼う目的は分かっていないとのことです。

犬(イエイヌ)はいつから日本にいたか

では、身近な愛玩動物の代表として犬はいつから日本人と一緒に暮らしていたのでしょう。
日本人が犬と生活し始めたのは一万年以上前とされています。
この時代は縄文時代。
主に狩猟採集生活をしていた縄文人は、犬とともに猟をしていたと考えられています。
狩猟のパートナーとして犬と暮らし、家族として扱っていたのでしょう。
その証拠に、縄文早期の遺跡から見つかった犬の骨は丁寧に埋葬されており、縄文人が犬をとても大切にしていたことが伺えます。

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猫(イエネコ)はいつから日本にいたのか

では、猫はどうでしょう。
日本国内でこれまでに発見された猫の証拠の中で最も古いものは、飛鳥時代の6世紀末~7世紀初頭のものとされています。
具体的には、兵庫県姫路市四郷町にある「見野古墳」の横穴式石室から発掘された須恵器で、かわいらしい足跡が残っていたのです。
他にも、長崎県壱岐市勝本町にあるカラカミ遺跡(紀元1~3世紀)で2011年に発掘された骨がイエネコではないかとも言われています。
これが本当だとすると、猫が国内にいた時期が500年近く遡るわけですね。
カラカミ遺跡は弥生時代の遺跡ですから、ここから猫の痕跡が発見されたとなると、飛鳥時代に至るまでの他の遺跡からも、猫の痕跡が発見される可能性があるということです。
それはそれで興味深いものですね。

犬や猫をはじめとした身近な愛玩動物がいつから私たち日本人と一緒にいたのか。
それを知ることでより身近に感じるきっかけにもなるのではないでしょうか。

 

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