年末年始は年越し準備や新年に向けた家の大掃除、親戚が集まるご予定の方は料理やおせちの準備に少し慌ただしくなる時期ですよね。
ご家庭のペットたちも、そんないつもとは違った家の雰囲気を察しているはずです。
人も忙しくしつつも浮足立ってしまいがちなのが年末年始ですが、楽しむ前にペットと過ごす上での注意点を愛玩動物救命士とおさらいしましょう。

1. 拾い食いや誤食にご注意を

前述したように、年末年始は親戚やご家族一同が集まる予定の方も多いのではないでしょうか。
そうなるといつもとは違った様々な料理が出ることもしばしば…
みんなで楽しく食事中、油断してこぼしたものをペットが拾い食いを…なんてことが起きてもおかしくはないですよね。

お正月といえば気を付けたい代表格はお餅。
しかし、お餅自体は犬猫にとって悪影響を及ぼすような成分は含まれておりません。
気を付けたいのは人と同様に、のどに詰まらせてしまう可能性があることです。
特に犬は食事を飲み込むように食べる子が多いため、もしも誤って餅を食べてしまい、人が慌てて取ろうとすれば急いで丸飲みに…なんてことになりかねません。

勿論お餅以外にも、ネギ類・チョコレート・イカ・カニ・アルコールなど、与えてはならない食べ物は数多く存在します。
基本的には人の食事に含まれる塩分などは、犬猫に過剰なことがほとんどのため、「調理場には近づけない」「食事中に誤って落としてしまわないように」などを意識しましょう。
うっかり調理中・食事中に落としたものを、足元で待機していた愛犬が食べてしまったり、キッチンのごみ袋を漁って調理した端材を食べてしまうなんてトラブルもよく耳にします。

人の食事風景を見つめられながら我慢させていると、少しかわいそうと感じてしまうかもしれませんが、これは大切な家族にいつまでも健康に暮らしてもらうためです。
例えば、今は市販品でもペット用ケーキやおせちなどが増えておりますので、用意をして一緒に食事を楽しむような環境を作ってあげるのもいいかもしれませんね。
余談ですが実家では、毎年年末には私がお店にワンちゃん用ケーキを買いに行くことが恒例行事になっていますよ。

2. 危険物の誤飲にも注意

前述で食材の誤食をお話ししましたが、他の誤飲の危険にもご注意ください。
年末の大掃除をするとき、掃除用の洗剤などを使われる人が多いかと思います。
お掃除に夢中になっていると、興味本位で近づいてきたペットに気づかず、薬品を舐めてしまったという理由で、動物病院に駆け込まれたりするケースが多いです。
洗剤などは口にすると危険が伴うというのは、人も同様のことですので皆さん十分にご存じのことかと思います。
「今までいたずらで舐めるようなことしたことないから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いつもとは違った環境であるということを十分にご理解ください。

他にもお掃除で使った布巾やスポンジなど、興味を惹いてしまうものは「すぐに片付ける」「目を離さない」「ペットが近づけない場所に」など対策をしましょう。

また、誤飲とは少し違いますが、洗浄剤を使う際に十分な換気を心がけましょう。
塩素のガスなどは比重が重く下へと溜まるため、小さな体のペットは人以上に影響を受けてしまいます。
万が一、元気がない、足元がおぼつかないなどの様子の変化が見られたら注意深く体調を確認し、早めに動物病院を受診しましょう。

 

年に一度のイベント…愛犬愛猫の体調を崩してしまっては、人も心配で年越しを楽しむどころではなくなってしまいますよね。
予め注意すべきことを理解し楽しい思い出として残せるよう、ご家族で良い年越しをお過ごしください。

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