コロナの第3波が心配ですが、季節はクリスマスや年末に向かい、イベントに応じた飾りが自宅を彩る時期になりました。
そんな時に増えるのが、ペットが誤って「食べられないものを食べてしまう」誤食や誤飲です。
今回は犬猫飼養アドバイザーより、ペットの誤飲・誤食の予防対策について解説します。
年末は犬猫の誤食・誤飲が増える!
年間約20万件。
これは、誤食などにより動物病院を訪れる犬猫たちの数字だそうです。
経過観察で済むこともあれば、緊急手術による処置、あるいは命を落とすこともあります。
実際、私の知り合いも、愛犬を誤食により亡くしています。
そんな危険な事態が増えるのが、イベントが多発する年末だというのです。
なぜ年末に増えるのか?
12月は、クリスマスやお正月の準備など、いつもより「装飾品」が増える家庭が多いと思います。
クリスマスツリーに飾るオーナメント、電飾、お正月飾りなど、日頃は見かけないものばかり。
ペットたちにとって、興味の惹かれるものばかりです。
さらには、そうしたイベントで出されるご馳走も彼らの興味を惹きます。
気になって匂いを嗅いでいるうちに、もしくは軽く口にくわえているうちに誤って食べてしまうことになるのです。
また、来客が増えるのも一因。
いつもとは違う環境でペットたとも落ち着かず、いつもと違った行動を取ることで、思いがけず事故が起きてしまいます。
どんなものが危険なのか?
オーナメントは言わずもがなですが、クリスマスやお正月飾りで使われている「植物」が危険をもたらす場合があります。
クリスマスの定番として定着したポインセチアには、葉と樹液には毒があります。
食べると口の周りの炎症、下痢、嘔吐の症状が見られ、切り口から出る樹液に触れると皮膚炎を起こします。
難を転ずるとしてお正月飾りなどに用いられる『南天』も毒のある植物です。
南天は、その葉は薬や食品の防腐剤として用いられることもありますし、その実も薬として用いられますが、薬と毒は紙一重。
多量に摂取すると神経麻痺や呼吸麻痺を引き起こします。
予防や対策は?
予防となると、飾らない、ことが一番ですが、やはり季節感は大切にしたいものです。
ですから、オーナメントやお正月飾りであれば、飾ってあるものが減ってないかどうか、ちぎれてないかどうかをこまめに確認することが一番です。
ご馳走に関しては、ペットの届くところに置いておかないこと、床などに落とさない事が望まれますが、状況的にそれが難しいこともあります。
できれば食事中はペットをサークルやクレートに入れるか、別室に移動するのがいいでしょう。
そしてもう一つ。
「出して」や「アウト」という、口に入れたものを飼い主のかけ声で出せるようにトレーニングしておくのも誤食防止に繋がります。
食べてはいけないものを口に含んだ時、慌てて取り出そうと口周りに手をやると、取られまいとして反射的に飲み込んでしまうことが多いです。
それを防止するために、くわえたものを出すトレーニングを行うことで、万が一の時にも慌てず出させることができるようになります。
これは、犬だけではなく猫でも教えてあげることが出来ます。
おもちゃで遊ぶときに、くわえた瞬間には「持って」、出すタイミングで「出して」を繰り返すと徐々に覚えていきますから、ぜひチャレンジしてみてください。
誤飲・誤食の防止に気を付けて、ペットと共に安全にイベントを楽しみましょう!
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