子どもを中心に夏に流行する感染症「ヘルパンギーナ」の流行警報が、東京都で2019年以来4年ぶりに発表されました。
この他にも秋から冬にかけて流行する「RSウイルス」や冬に多い「インフルエンザ」など、子ども達の間で季節外れの感染症が急増しているそうです。

これまでの新型コロナウィルス感染症対策により、他の感染症の発生・流行が抑えられてきました。
とても良いことのように思えますが、病原体が身体に入ってしまったときに抵抗する力「免疫力」が低下が懸念されています。
新型コロナの分類が5類に移行し、行事の復活など様々な社会活動が戻ってきた今、免疫力が足りていないことで、感染症が広がりやすくなっているということです。
身体が元々持っている免疫力や自然治癒力を高めて、感染症に対抗できる身体作りを一層意識していきましょう。

免疫力低下は、もちろん動物にも起こり得ます。免疫力を高める方法は様々あると思いますが、動物には天然で安心安全な植物の力を借りるのがお勧めです。
アニマルアロマアドバイザーから「ハーブ」を取り入れたお手入れ方法をご紹介しますので、愛犬が「ちょっと調子が悪いな」「元気がなさそう」と思ったら、ぜひ取り入れてみてください。

ハーブとアロマオイルの違い

まず、ハーブとアロマの違いから確認しましょう。
ハーブとは、英語で「薬草」のこと。
リラックスや滋養強壮といった様々な効果を持ち、しかもその効果が穏やかに効いていくものが多いです。

アロマで使用されるエッセンシャルオイル(精油)は、そうしたハーブから抽出されます。
もちろん精油にも様々な効果があります。

どちらも、自然治癒力を引き出す、という点では同じですが、大きな違いは「内服できるかできないか」とされています。
ハーブの中にも内服に向かないものもありますが、原則お茶や食べ物などに使用するなどして口にすることができます。
しかし、アロマで使用する精油は内服することができません。
ハーブは体の内側からの働きかけが得意で、アロマは皮膚や香りによる脳などへの働きかけが得意という違いがあるのです。

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リンス代わり・ブラッシングスプレーとして利用できるハーブ

今回は、穏やかな効き目を促すハーブを利用したお手入れ方法です。

用意するのはラベンダー、もしくはカモミールです。
ラベンダーはご存知のようにリラックスさせるにはもってこいのハーブ。
鎮静効果が期待できますから、シャンプーが苦手な子にはちょうどいいかもしれません。
また、抗菌作用・殺菌作用、消炎作用も併せ持つので、皮膚の炎症を鎮め、組織の回復を助けてくれます。

そして、カモミールは不安や動揺を抑えるのと同時に、消化器系のトラブル予防も期待できますし、口臭予防にも効果があるとされています。
とくにカモミールティーをしみこませたタオルで全身を拭いてあげると毛艶がアップするので、忙しいときのお手入れにももってこい!

ただし、カモミールには注意点があります。
体質的に合わない子もいるため、まずはハーブティーでパッチテストを行ってみてください。
皮膚の見えやすいところに数滴つけて、赤くなるようならカモミールティーの使用は控えるべきです。
さらに、これは人でも言われていることですが、妊娠中の犬への使用は控えましょう。

具体的な使い方

ではその使い方ですが、シャンプー後のリンスとして使う場合には、少し濃いめにハーブティーを入れます。
これは、使用するときに割って使用するからです。

人一人が飲む場合の分量「ティーカップ1杯分」=約150~180㏄に対してティースプーン山盛り1杯を基準として、体の大きさにもよりますが、小型犬であれば150㏄で山盛り2杯分で作っておきます。

ドライハーブを器にいれ、熱湯を注いで3~5分ほど待ちます。
あとは、愛犬のシャンプー後に、洗面器やたらいにぬるま湯を張り、そこにハーブティーを加えていきます。
ほんのり香るかな?くらいの分量で充分です。
あとはゆっくりと体全体にハーブティー入りのぬるま湯をかけていきます。
最後にしっかりと洗い流して終了です。

ブラッシングスプレーとして使用する場合には、スプレーボトルに、あれば精製水と作ったハーブティーを入れ、パサつきが気になる場合にはホホバオイルやエクストラバージンオリーブオイルなどをほんの1滴2滴足して使います。
濃いめに作ったハーブティーを使う場合には精製水の量を多めに、人が飲む分量で作った場合には同量の水で割って使用してください。

新型コロナウィルスの流行・外出自粛により、自宅にいる時間も増えたからこそ、今まではやったことなかった、できなかったケアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ただし、ラベンダーにしろ、カモミールにしろ注意点が1つ。
もともと皮膚や内臓に疾患を持っている犬や、アレルギー体質の犬で使用するときには、事前に動物病院に確認をとって安全かどうか判断してもらいましょう。

 

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