本格的な冬が始まり、北は連日の雪!
でも南はまだ温暖で、日本の気候の多様さに驚く毎日です。
さて、犬や猫を飼っている人は、初夏から初秋?ところによっては年中、ある生き物に気をつけていることでしょう。
その生き物とは、「蚊」です。
フィラリアを媒介する恐れのある蚊は、犬や猫にとって天敵と言えるでしょう。
そんな蚊が、冬場どうすごしているのか、気になるニュースを目にしました。
犬猫飼養アドバイザーから少しだけご紹介しましょう。
蚊の種類とそれぞれの越冬方法
皆さんは、蚊が冬の間、蚊はどのように過ごしているのか知っていますか?
・冬の間は卵の状態で過ごしているのか?
・冬の間はどこかでじっとしているのか?
・冬でも活動して吸血してくるのか?
実はこれ3つとも正解なのだそうです。
フィラリアを媒介する蚊は、日本では4属16種類が知られています。
その中でも、昼行性で、外に出た時に刺される「ヒトスジシマカ」、夜行性の「アカイエカ」、「チカイエカ」が代表格と言われています。
同じように吸血しフィラリアを媒介する蚊ですが、越冬の仕方に違いがあります。
ヒトスジシマカは、成虫が寒さに弱いため、休眠卵(低温で一定期間過ごさないと孵化しない卵のこと)で越冬します。
吸血期間は本州では5月~10月とされています。
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アカイエカは成虫で越冬するようですが、冬を越せるのはメスだけだそうです。
国内では、4月~11月くらいに吸血、産卵しますが、九州など暖かい地域では1月頃まで見られることもあるようです。
そして、チカイエカは冬でも吸血する蚊として知られています(ただし認知度は低い)。
チカイエカの名前は、「チカ=地下」ということから付けられているのですが、地下は常に暖かく、湿度も高く、幼虫や蛹が育つための水があることから冬でも繁殖・活動できる環境なのです。
このチカイエカは日本全国に生息しており、都市の地下の浄化槽や地下鉄の側溝などでの発生は、高層ビルが増え都市化が進んでいる地域では多くなっていると考えられます。
発生源である地下から通じる飲食店や地下鉄、都会の家屋やアパート内ではチカイエカが多く発見されています。
こうみると、フィラリアを媒介する蚊は年中身近にいる、ということになりますね。
フィラリアは予防できる感染症の1つであり、きちんと予防できれば、大切な家族である犬や猫を、フィラリアの脅威から守ることができます。
温暖化により蚊の活動時期にズレが生じている可能性も示唆されていますから、獣医師の指導のもと、しっかりと予防していきたいですね。
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