8月20日は「世界蚊の日」
1887年(明治30年)にイギリスのロナルド・ロス博士がマラリアの原虫を発見した日を記念した日です。
ロス博士はこの翌年に蚊がマラリアを媒介することを証明、この功績によって、1902年に第2回ノーベル賞(生理学・医学)を受賞しています。

マラリアをはじめ、蚊が媒介する感染症で亡くなる方は、年間で83万人にものぼるそうです。
たかが「蚊」と思っていると、人も犬猫も大変恐ろしい目を見ます。
犬の在宅看護師猫疾病予防管理士から、蚊とフィラリアについて知って予防対策に励んでください。

世界で最もヒトを死に至らしめている生物は・・・

各生物が1年間に人間を死に至らしめている数のランキングというものがあります。
その中で断トツの1位なのが、実は「蚊」と言われています。
日本人にしてみると、蚊に刺されることで感染症を連想するのはペットのフィラリアくらいなのかも知れません。
しかし、世界では未だに蚊が媒介する感染症は脅威であり、年間80万人が蚊が媒介する感染症で亡くなっているとされます。
ちなみに、ランキングのTOP5は、1位が蚊、2位がヒト、3位がヘビ、4位がサシチョウバエ(人獣共通感染症であるリーシュマニア症の感染源で、日本にもニホンサシチョウバエという種がいますが、感染症を媒介するとは知られていません)、そして5位がイヌとなっています。

フィラリア症をおさらい

そんな、ヒトにとっても恐ろしい蚊ですが、イヌやネコにとっても重大な病気をもたらす可能性があります。
それがフィラリア症です。
フィラリアは、蚊に刺されてうつる寄生虫の病気です。
別名「犬糸状虫」ともいい、成虫になると長さ10~30cmにもなる、そうめんのような形の白い長い寄生虫です。
犬フィラリア症という名前が付いていますが、イヌだけにかかるものではなく、ネコにもかかります。
ネコの場合は、はっきりとした症状がなかったり、他の病気と見分けがつかないさまざまな症状が出ることが多く、診断が難しいとされます。
なおかつ、気付いた時には重篤化していたり、元気そうにしていたネコが突然死を起こす原因になることもあり、発症した時点で手遅れのケースも少なくありません。
また、イヌは血液検査でフィラリア症にかかっているかがわかりますが、ネコは寄生している虫の数が少ないため、感染していても検出できない場合が多くあります。
このことが、症状の早期発見や治療を難しくしている要因の一つにもなっていると言われています。

投薬・検査・虫除けを組み合わせて予防の徹底を

こうしたことから、イヌだけではなく、ネコもフィラリア予防をした方が良いと言われています。
もちろん、完全室内飼育であっても、です。
蚊は網戸をしていても入ってきますし、ヒトにくっついて室内に入り込むこともあります。
室内外の虫除け予防と同時に、予防薬によるフィラリア予防に努めましょう。

そして何より注意が必要なのは、「投薬前の血液検査」と、薬の飲ませ忘れをしないことです。
フィラリアの予防薬というのは、実際は、フィラリアが体内に入るのを予防する薬でもなければ、蚊に刺されなくなる薬でもなく、いわゆる「駆虫薬」です。
飲んだ後に効いている予防薬ではなく、過去1~2ヶ月の間に体内に入ったフィラリアの子虫を倒すための駆虫薬なのです。
そのため、フィラリアにかかってしまっている状態で、それを知らずにフィラリアの薬を再開してしまうと、駆虫によって死んだ虫が血管などに詰まり、体調不良や、最悪命に関わることもあります。

最近は環境や気候の変動などが原因で蚊が冬でも発生しています。
理想はフィラリア予防薬の通年投与がお勧めですが、冬の間の投与を休む場合は、予防を再開する前に血液検査をして、フィラリアにかかっていないことをきちんと確認しましょう。
とはいえ、血液検査で感染の有無が確認できるのは今のところイヌの場合であり、ネコの場合は前述の通り発見は難しいのが現状ということも覚えておきましょう。

 

 

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