気がつけば4月も後半。
いよいよ大型連休が近づいてきましたね。
とはいえ、私はすっかり大型連休を忘れていて、なんの計画も立てていないのですが・・・・。
皆さまはどんな連休を過ごされるのでしょうか。

さて、前回に引き続き犬種についてみていきたいと思います。
今回は、大きな瞳と低いお鼻、そして、サラフワな毛質が特徴的なシーズーについて学んでいきたいと思います。

宗教と深いかかわりのあった犬

シーズーはもともと、チベット出身の犬で、7世紀ごろに誕生したと考えられています。
その祖先はチベットの寺院でマスコットとして、番犬として、あるいは宗教的な目的に飼われていたとのこと。
その、宗教的な目的というのがどういうものだったかという説明は、ちょっと現代ではショッキングなお話になるので控えさせていただきますが、なんにせよ、非常に重要な役割であったことは確かです。

今のシーズーの姿はイギリスが作り上げた

シーズーの祖先は、チベットからの貢ぎ物として中国の王朝に贈られました。
その誕生に関わっている犬種は、ペキニーズとラサアプソです。
まず、8世紀ごろにチベットから中国に贈られたチベタン・スパニエルからペキニーズが誕生し、その後、16世紀後に同じくチベットから送られたラサアプソとペキニーズを交配することで誕生したのがシーズーで、その誕生は19世紀に入ってからと考えられています。

シーズーは中国語で「獅子」を指しますが、シーズーもペキニーズ同様に獅子狗とされ、守り神として王侯貴族の家庭内で大切に飼われてきました。
宗教を司る僧院から王宮に贈られた犬たちは、神仏から与えられた聖なる力の象徴として、門外不出とされていました。
そのため、繁殖の際にも王宮外の犬と混血することなく、王室の伝統と共に長い時間をかけて固定化されていましたが、19世紀後半の第二次アヘン戦争により、城に残されていた犬たちは、英仏軍に略奪されたり殺されたりしました。
この時、生き残ってイギリスにわたった犬たちの一部は、犬好きな英国王室の手によって保護され、これらの生き残った犬たちを土台として、シーズーは改めて繁殖の道をたどることになります。
そのような経緯もあり、今のような「犬種」に作り上げたイギリスが、後援国としてスタンダードに記されています。

見た目に反して頑固な一面あり

人懐っこくフレンドリーで聞き分けは良いものの、長いこと神聖な犬として宮廷で大切にされていたこともあってか、頑固でプライドが高い面があります。
基本的には穏やかな性格のため噛み癖が激しいということは少ないですが、要求が通らないと吠え続けることがあります。

また、シーズーは小型犬としてはがっちりとした体格をしており、きちんと運動をしないと太りやすいタイプでもあります。
気温の高い夏季以外は毎日20~30分ほどの散歩と、室内運動の時間をとって肥満防止に努めましょう。

シーズーという犬種が歩んできたその長い歴史の中で、門外不出の犬として大切にされてきたり、人が引き起こした戦争に翻弄されたりと、波乱に満ちた過去を持ちます。
のほほんとしているようで、どこか気品を感じさせる不思議な魅力を持つシーズー。
もっともっと知りたくなったのではないでしょうか?

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