桜も散らないうちから夏日を迎えたりと、今年の春もなかなかに暖かいを通り越して暑い日が続いておりますが、そろそろ日中の熱中症対策、始めた方が良いかもしれませんね。

さて、そんな今回は、前回に引き続き犬種についてみていきたいと思います。
今回は毎年発表される人気犬種の上位に位置するダックスフンドについてです。
実はダックスフンドも、前回ご紹介した柴犬同様、猟犬として知られている犬種です。
日本では愛玩犬のイメージが強いダックスフンドですが、今でも狩猟に用いられるなど、れっきとした猟犬です。

ダックスフンドの歴史を知っていますか?

ダックスフンドという名前は、ドイツ語でアナグマを意味する「ダックス(Dachs)」と犬を意味する「フント(Hund)」が由来とされています。
ちなみに、日本でのダックスフンドという呼び名は英語表記です。

そんなダックスフンドの先祖は、スイス地方原産のジュラハウンドや中型のピンシェルなどの獣猟犬たちと考えられています。
これらの犬を交配させて12世紀頃にダックスの基礎となる犬が誕生しましたが、ここから犬種として確立されるまで、数百年を要しています。
ダックスフンドといえば、特徴的なあの体型でしょう。
胴が長く、極端に足が短いあの体型は、もとからの物ではありません。
穴に潜むタイプの獲物である、アナグマ、キツネ、野ウサギ猟に使われるうちに、少しずつ体型が変化、また、そのような個体を人が選択的に繁殖に用いた結果、徐々に胴長短足の体型になっていったのです。
16世紀には、スムースコートから生まれた中毛の犬やスパニエル種を交配させてロング・ヘアードが誕生し、続いてシュナウザーやテリア種と交配させてワイヤー・ヘアードが誕生しました。
その後も、身体の大きさや見た目の洗練さを求めて様々な犬種と交配を続けながら、現在私たちが知るダックスフンドの形が作られてきたのです。

ダックスフンドの基本的な性格を確認しておこう

ダックスフンドは、人間に対して友好かつ忠実な犬種です。
好奇心旺盛で人間と行動をともにすることも大好きです。
基本的には人好きする犬と思ってもらっても良いでしょう。

ただし、ダックスフンドの場合、被毛タイプによって導入された犬種が違うため、性格にもそれが傾向として現れているといわれます。
例えば、スムース・ヘアードタイプは、獣猟犬として作出されたので、勇敢で怖いもの知らずなところがあり、さらには、狩猟対象であった小動物に対して鋭敏な反応を見せることがあります。
そうしたことから、無駄吠えや攻撃性が出やすくなる傾向があります。

次に、ロング・ヘアードタイプですが、鳥猟犬の血が入っているせいか、おっとりしたと温和な性格の子が多い印象を受けます。
しかしながら、物音に敏感な傾向にあるでしょう。

そして、ワイヤー・ヘアードタイプは、シュナウザーなどテリア系の血が入っているので、テリア気質を受け継ぎ、やや頑固なところがあります。
とはいえ、毛質による性格の傾向は確定されたものではないため、ダックスフンドは毛質によって多少性格に違いがあるんだなぁ、くらいに思っておくと良いでしょう。

ダックスフンドと暮らすうえで

ダックスフンドを飼っている方からの相談で多いのが、吠え声です。
体が小さいわりに、太くしっかりした声質をしたタイプが多く、声量も大きい傾向にあります。
これは、狩猟犬として引き継がれてきたダックスフンドの特徴の1つでもあります。

基本的に、ダックスフンドは頭が良く、人と協力して猟を行ってきた歴史もあって訓練も入りやすい犬種です。
しっかりとしつけやトレーニングを行うとともに、吠えのコントロールができるようにしておくと良いでしょう。

また、犬種の特性上、穴を掘る事が好きなので、ソファーなどをボロボロにしてしまう事もあります。
自宅の庭や砂浜などに連れて行ってあげ、存分に穴掘りを楽しませてあげても、犬種としての特性を満たしてあげることができるでしょう。
もちろん、掘った穴はしっかりと埋め戻しておくことを忘れずに。

 

このように、日本では愛玩犬として愛されている犬種でも、原産国などでは猟犬として活躍している子たちは意外と多くいます。
とくに猟犬としての気質が強い子は、きちんとしつけやトレーニングを行わないと飼い主のみならず、周囲の人に危険をもたらす可能性があります。
自分の飼っている子の歴史を知ることは、そうした危険性を少なくすることにも繋がっていくことでしょう。

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